家が金属加工の仕事をしていたのも影響していると思いますが、中学生ぐらいから、機械系に興味がありました。それを知った両親も応援してくれました。あるとき母が、小さなおもちゃのロボットキットを買ってきてくれて、組み立てたことがずっと記憶に残っています。自分の興味に従い大学も機械系を選択しました。

会社生活1年目から、大学で学んでいたことを生かして、高速度カメラを使ったロボットの技術開発に産学共同で取り組んでいます。新しい取り組みであり、自分が第一人者という自負も芽生えていて、やりがいをもって仕事ができています。リコーでは、それを実現できる環境も周囲のサポートもあるので、さらにチャレンジして行きたいと思っています。

これからは、精度の向上など技術開発とともに、自分のアイデアを出して、自社だけでなく、さまざまなロボットメーカーにも使ってもらえる自動化技術などを実現させて、世の中の課題を解決できるようにしていきたいと考えています。

ロボットは、私が興味を持ったころ、まだおもちゃみたいな存在だったけれど、今では生活や社会に必要なものになっています。これから、さらにロボットの性能が向上してさまざまなシーンで活用し、人の作業を変えていく時代となりましたが、ロボットを開発するのはやっぱり人なので、自分がそこに仕事にして関わり、世の中で役に立つと思うとわくわくしています。

興味が多数派ではなく共有できる人が少なくても、好きなことがあれば貫いてほしいです。理解してくれる人はいるはず。社会人になって、それが良かったと実感しています。夢はあきらめずに頑張ってください。