理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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中間理乃プロフィール写真

工学部機械工学科卒業後、家庭用ミシンのメカ設計をしています。
私たちの身の回りに「機械」はとてもたくさんあります。でも設計・開発は、やっぱりまだまだ男性が多い職種です。女性も使うのに、開発するのは男性なの?そんな想いから家庭用ミシン設計の仕事に就きました。

工学系分野を選択した時期・理由

中学生までは数学が大の苦手科目でした。しかし、良い家庭教師の先生に巡り合い、数学が一気に得意科目に。高校の文理選択の時には、すっかり文系科目より理系科目の方が得意になっており、迷わずに理系を選択しました。

大学受験の時はまだやりたい事が、はっきり決まっておらず、将来選択できる仕事の幅が広そうだと思い、「機械」を選択しました。

機械工学科に進学する!と決めましたが、女性が少ない事や勉強の面で、不安がいっぱいの時期もありました。ですが、友人にも恵まれ、勉強もなんとか乗り切り、楽しい大学生活を送ることができました。不安に思っていた日々も今ではよい思い出です。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

女性が主に使う製品だからこそ、女性ならではの目線・感性を活かせる職場だと思います。そして、私の今の仕事は商品企画の段階から、設計開発、製造、販売まで、様々な場面に携わる事ができます。

もちろん、仕事なので忙しい時や辛い時もあります。ですが、図面を書き、それが実際の部品となり製品として組み立てられ、お客様に届く。そしてそれを使っていただいたお客様から、「楽しく作品作りができる」「前の機種より便利になった」などの声をいただくと、達成感・充実感でいっぱいになります。

設計開発は「つくる・できた喜び」を実感できる仕事です。そして、ミシンは「つくる・できた喜び」をお客様にお届けする製品です。今後も、私が普段感じている「つくる・できた喜び」を、より多くのお客様にお届けできる製品を開発していきたいと思います。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

学生時代は貴重な時間です。自分のやりたい事を思う存分にやれる時です。勉強や旅行、アルバイトなど、色々な事を経験してたくさんの事を学んでください。自分の選択に後悔がないよう、充実した学生生活を送って欲しいです。

今では「理系女子」なんて言葉も定着してきました。私は、「なんで理系なの?機械なの?」と今までに何回も質問されました。初めは、この質問に堂々と答える事が出来ないこともありましたが、今は設計開発という仕事に誇りを持っていますし、自分の選択した道に満足しています。

きっと、社会は女性の声を待っていると思います。もっともっとたくさんの業種で女性が活躍できれば、より女性が楽しく幸せに生活できる社会になると思います。

みなさんの将来進む一歩がそんな社会の実現につながっているはずです。ぜひ、好きな事ややりたい事、夢があるなら、胸をはって「理系」を選択して欲しいです。理系女子だから出来る事があります。頑張って、理系女子!!

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