理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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菅原路子仮イメージ
  • 菅原 路子 さん
  • 千葉大学大学院工学研究科
  • 特任准教授
  • 日本機械学会、日本生物物理学会などに所属。「細胞運動のメカニズム解明」に関する研究に従事。

工学系分野を選択した時期・理由

小学生のときは算数が、中学生以降は数学が最も好きな科目でした。中学生当時、矢野健太郎先生の数学に関する本をいろいろ読んだ記憶があります。一方で、高校時代にはものつくりにも興味を持ち、当時テレビで放映されはじめたロボコンを見ながら、自分自身も作ってみたいと考えるようになりました。また、生物に興味を持ったのも高校時代でした。漠然と「生物を模倣したものつくり」、あるいは「ヒトと機械の調和」を実現するようなことを専門に勉強したいと考えました。大学進学にあたり、機械系と生物系のどちらを選択するかで若干悩みましたが、数学を応用できかつものをつくる分野、という観点から機械系に進学することにしました。私の場合、身近に理工系出身者が多く、理工系に進学することに対し、全く抵抗はありませんでした。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

興味の対象がものつくりから生物模倣へと移り、さらにその生物の中に設計された様々なメカニズムの魅力に取りつかれ、現在は細胞運動のメカニズム解明を研究テーマとしています。「細胞運動」は、生物学はもちろんのこと、蛋白質の反応に関わる化学や運動に関わる力学などが複雑に絡み合ったマルチフィジクスな現象であり、そのメカニズムには、解明されていないことが多く残されています。そのような未知の世界に対し、実験と数値シミュレーションの両面からアプローチすることにより、「細胞はどうやって動くの?」に対する答えを少しずつ見出していく過程は、純粋に好奇心が満たされ、もっと知りたいという意欲をかきたてられます。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

好奇心のアンテナを常にはっていてほしい、と思います。好きこそものの上手なれ。好きだからこそがんばれる、というシチュエーションは多々あると思います。もし理工系分野に興味を持ち、あるいは好きだという気持ちをもったのであれば、女性だから…と臆することなく、自分の気持ちを信じてその道を進み、さらには極めて欲しい、そう願います。

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