• 沖本 菜美 さん
• 三菱電機株式会社　先端技術総合研究所

映像表示機器の研究開発を担当する部署に所属しています。現在は、液晶テレビの研究開発に携わっており、これまでにない新しいテレビが世に出るよう開発を進めています。
映像情報メディア学会　平成24年度鈴木記念奨励賞、技術振興賞進歩開発賞（研究開発部門）を受賞。

高校生の頃、文系・理系の選択をする際、理系科目が得意というわけでは決してありませんでした。ただ、将来何になりたいか、どんな仕事がしたいかを漠然と考えたときに浮かんでくるのは理工系の職種ばかりでしたので、とりあえず理系かなと思い理系を選択しました。その後、大学では工学部へ進みましたが、この時も理系学部の中で面白そう、将来こんな職業に就けたらいいなと思えたのが工学系だったため工学部を選択しました。

現在、私は液晶テレビの研究開発に携わっていますが、最初の基礎検討から様々な課題を乗り越え、製品として発売され、お店に並んでいる状態やコマーシャル等で宣伝されているのを見ると、その開発に携われたことを本当に誇りに思います。また、製品の開発において、研究開発段階から製品化までの一連の過程に携わることができる点はメーカーの研究開発部門ならではの魅力だと思います。

いま、何に興味があるかを大切にして下さい。そして、興味があることには前向きにチャレンジして下さい。学生時代は色々なことにチャレンジできる時だと思います。分野に囚われず様々な経験を積むことで、自分がどんなことを面白いと感じるかが見えてくると思います。

私の所属している研究所では様々な分野の研究開発をしています。全体的に男性と比べると女性の技術者は少ないですが、様々な分野で女性エンジニアが活躍しています。女性エンジニアが活躍できる場面は社会にはたくさんあると思います。もし理工系分野を面白いと思えたなら、是非、理工系へ進んで下さい。