理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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西英子仮イメージ
  • 西 英子 さん
  • 熊本県立大学環境共生学部 准教授

まちには、それぞれ歴史があり文化があります。標準化、効率化によって、どこも同じような市街地が形成されてきたことを反省し、生活の豊かさを具現できる都市開発のあり方と暮らしについて考えています。

工学系分野を選択した時期・理由

中学生、高校生の頃、身近な環境が自分の知らないうちにあっという間に変化する現状、例えば、道路建設、マンションや商業施設の建設、を見ているうちに、都市開発は誰が決定し、どのような仕組みになっているのか疑問に思ったことがきっかけです。さらに、大規模都市開発であっても、市民はどのように関与できるのか等、理工系分野ばかりでなく社会学的なアプローチにも強く惹かれました。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

工学系の都市計画では「開発」のイメージが強いですが、社会情勢の変化、環境問題等から、開発ばかりでなく今あるものをどのように活かしていくかの「知恵」を出し合うところに面白みがあります。それは、大学生の知恵、地域の人の知恵等、様々あり、議論のプロセスから新たな発見があります。世代の違う多くの人、自分とは違う価値観の人との協議や合意形成に魅力を感じます。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

生活のなかで家事育児や介護などに携わる女性が多いなか、日本の建築や都市空間は、子どもや高齢者、障がい者の立場に立っているとは言い難い現状です。女性の立場で、研究し発言する機会はこれからますます重要になってくると思います。また、理工系分野でも特にこの分野は、実験データや統計データから分析を深めるばかりでなく、他者との協議や合意形成などコミュニケーション能力が求められます。日頃から、年齢、性別に関わらず、活発な議論ができる場を持つように心掛けて欲しいです。

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