先輩からのメッセージ

- 筒井 智佳子さん
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日本ケイデンス・デザイン・システムズ社
フィールドエンジニアリング&サービス本部
システム&ベリフィケーション
シニアアプリケーションエンジニア
大学では電気工学を専攻。
ソフトウエアのプログラミングから原子力発電まで、4年間で様々なことを学びました。その中で、半導体集積回路の設計に興味を持ち、研究室ではFPGA (field-programmable gate array) という書き換え可能な半導体デバイスを使った研究を行いました。
就職活動では、半導体集積回路の設計ができるところ、という条件で行い、新卒で入社した会社では主に放送局向けのビデオ圧縮伸長回路の設計に従事しました。
理工系分野を選択した時期・理由
中高一貫校だったので、高校入学のタイミングで理系コースか文系コースかを決める必要がありました。
女子の割合は、理系コース、文系コース半分ずつだったので、理系に進むことが特別なことであるという意識は全くありませんでした。
理科と数学が得意だし、お友達も半分は理系コースだし、特に悩む余地は無く理系コースを選択しました。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
現在は、前職の経験を生かして、アプリケーションエンジニアとして働いています。
前職では、テレビ局で使われるような放送用機材の設計をしていました。
自分が設計した回路を通った映像が全国に放送されるというのは、とてもやりがいを感じる瞬間でした。
現職では、半導体設計者であった、かつての自分のような人をサポートする立場で働いています。
半導体集積回路は、私たちの周りにあるありとあらゆるものに搭載されています。
様々なシステムを開発する設計者を幅広くサポートすることによって、視野が広がり、より多くの「ものづくり」を支えることに面白さを感じています。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
日本のエンジニアリング業界で働く女性の割合はたしかに多くありません。ですが、エンジニアの仕事は腕力や体力が求められる仕事ではなく、そういう意味では性別に関係なく活躍できる素地のある業界だと思います。
その証拠に、世界中にある弊社のビジネス拠点では、たくさんの女性が活躍しています。
女性が少ないから、そんな理由で選択肢から外してしまうのはもったいない、魅力的な仕事が理工系にもたくさんあります。
このメッセージがそれを知るきっかけのひとつになったらうれしいです。