理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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玉田妙子プロフィール写真
  • 玉田 妙子 さん
  • NTT西日本 技術革新部 研究開発センタ

数年先を見据え新しい技術を研究するメンバーとして活動しており、「ホームICT※」「スマートグリッド」に関する研究開発を実施しています。最先端の技術を活かし魅力的なサービス創出に貢献できる、やりがいのある仕事に携わっています。
ICT:Information and Communication Technology

工学系分野を選択した時期・理由

中学2年の夏休みに参加した高等専門学校のオープンキャンパスで情報工学に興味を持ち、理工学系へ進学しました。当時はパーソナルコンピュータが各家庭に普及し始めたIT普及初期でしたが、これからの通信業界の発展に自身が貢献したいと考え、理工学を志望しました。

高等専門学校は5年間のカリキュラムで構成され、ちょうど高等学校と短期大学の合計に相当する年数で各専門分野について習得します。私は電子情報工学を専攻しましたが、専門分野の授業が充実しており、情報工学の勉強を幅広く密度濃くおこなうことができました。

高等専門学校卒業後は、そのまま就職する学生が大半でしたが、私自身は更に情報工学の専門知識を身につけたいと考え、大学3年へ編入し、大学院修士課程まで進学しました。大学および大学院では、情報システムを専攻し、情報ネットワークに関する詳細な専門知識を身につけることができました。

高等専門学校入学から換算すると9年間、専門分野の勉学に勤しんだその結果が、日本を代表する通信キャリアであるNTT西日本での研究開発に活きています。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

情報通信に関する最先端技術の研究ができ、その成果により日本の通信業界の発展に貢献できることに、大きなやりがいを感じています。

入社後2年間は、光ファイバを用いたサービスを提供するために、どのビルにどれだけの設備を構築する必要があるかを考え、設計・構築を行う業務に携わりました。女性でそのような設備業務に初期配属されることは非常にめずらしく、同期でも私一人だったため、最初は不安もありました。しかし、女性だろうと、若手社員だろうと、業務を遂行する上でネックになることは何も無く、責任ある仕事を任されることに魅力を感じました。その際に自分が設計した設備は、現在もお客様に利用され続けています。自分が設計した設備が実際に使われ、お客様へのサービス提供につながっているというのは、本当に感慨深いものです。

3年目以降は研究開発センタにて数年先を見据え新しい技術を研究するメンバーとして活動しており、現在は、「ホームICT」および「スマートグリッド」の研究をしています。例えば、朝起きる時に、その日の天気に合わせて晴れていればカーテンが開き、その日の気温に合わせてエアコンが動作し、目覚ましアラームとともにいつも観ているテレビニュースが自動的に流れてくる、そんな一昔前ならば夢のようだった世界を、技術力を駆使することにより実現しています。最先端の技術を活かして、よりお客様が快適・安心な生活を送ることができるよう研究開発し、魅力的なサービスを創出することにより日本の通信業界の発展に貢献できることが、私の大きなやりがいです。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

理工系の学校や企業における女性の占める割合は少ないのではないか、そのため、理工系に興味はあるものの、その道に進むには不安がある、という方が中にはおられるのではないでしょうか。確かに、男性に比べると女性の比率は少ない場合がありますが、最近はその差も随分小さくなってきたように感じます。なぜならば、勉学や仕事をする上で男女の性別が影響することは全く無く、努力し成果を出せる人が活躍できる世の中になってきたからです。

私自身の経験からも、性別がネックになったことはありません。むしろ、技術力を持ちつつ、女性ならではの斬新な発想やきめ細かなサポートを実施できるのは、理工系女性だからこそ持つことができる大きなアドバンテージだと思います。

私を含め、先に理工系を志した人間が、あなたたちのために女性の理工系進学・就職への道を創り、門戸を広げて待っています。安心して理工系の道を志してください。そして、一緒に理工系技術力を発揮し、日本の発展へ寄与しましょう。

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