先輩からのメッセージ

- 奥村 万規子 さん
- 神奈川工科大学 工学部
- 電気電子情報工学科 教授
工学系分野を選択した時期・理由
高校時代は陸上部に所属し、部活動中心の生活でした。大会の前は定期試験中でも練習があり、そんなときの試験結果は最悪でした。でも数学だけは小さいときから好きで、辛うじて点数を取れたので、将来は数学の先生になりたいと大学は理工学部に進みました。しかし、大学に入っても体育会の練習は厳しく毎日が練習だったので、教職を取ることができず、教員の道は断念しました。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
大学を卒業して電気メーカーの研究所に入りました。職場の仲間にも恵まれ、仕事はおもしろく、やりがいがありました。私が就職したころはまだ、男女雇用機会均等法もなく、初任給は男女で違い、女性は休日出勤ができないなどの制約がありましたが、仕事の内容で、男女の差を感じたことはありませんでした。技術系の職場は、他の業種と比較しても女性を大切にしてくれるようです。結婚しても子供を出産しても、途中で辞めようとは思いませんでした。企業で18年間働いたのち、現在の大学の職に就きました。遠回りをしましたが、昔先生になりたいと思っていた願いがかないました。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
人それぞれ色々な生き方があると思いますが、人生の途中で選択しなければならない分岐点にあったら、「自分が精神的に一番無理をしないで頑張れる道」を選べば良いのではと思います。心のコントロールは頭ではなかなかできませんから。そして、今ここが頑張り所というときには全力を尽くして頑張ってみる。落ち込んだときは「今がローカルミニマム(局部的最小値)、ちょっと我慢すればもうすぐ上昇する」と考え、じっとしている。それから、先ずはできることからやってみる。長い目で見て少しずつ。いかがでしょうか。