先輩からのメッセージ

- 濱島 京子 さん
- 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所
- 産業安全研究所 電気安全研究グループ研究員
- 日本ロボット学会,日本機械学会
工学系分野を選択した時期・理由
高校1年の夏休み明け直後に行われた数学のテストで高得点をとり、 非常に厳格で恐れられていた担当教師が答案にvery goodと書いて下さった事がきっかけで、 理系を強く意識するようになりました。また、小学生の頃を思い返してみると、電化製品を分解したことや、 友人から科学学習教材の付録製作を頼まれたことも多かったので、もともと理系っぽいことが好きだったのかもしれません。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
安全・安心な○○○という表現をよく見かけるようになりました。安心とは何でしょうか? 私は、安心とは「安全なシステム」が結果としてもたらすもの、と思っています。では、「安全なシステム」はどうやって 構築すればよいのでしょうか。構築手法を工学的側面からアプローチしていくのが私の仕事です。困難な課題にぶつかること も多いですが(もっとも、困難なものであるからこそ、研究とよべるのですが)、仲間と議論し、資料類を読み、考えに考えた後に、 ふと解決につながるアイデアが湧き出る瞬間がたまりません。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
自分の一生の仕事を見つけてください。 文系でも理工系分野でも、学問や仕事の大変さは一緒だと思うのです。同じ苦労をするなら、興味のある分野、 好きな分野で思う存分苦労したほうが良いのではないでしょうか。私は理系単科大学の出身ですが、 恩師は「受験会場で周囲が男ばかりだと、合格しても入学してくれない女子学生が多い」と嘆いておられました。 入学後を想像すると不安が募るかもしれませんが、心配御無用です。やってみたいという気持ちさえあれば、 女性の少なさなど問題にはなりません。私も女性が1割にも満たない中で大学生活を送りましたが、とても楽しかったです。 自分の夢に自信を持って、進んでくださいね。