理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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浅野静子プロフィール写真
  • 浅野 静子 さん
  • 社会福祉法人 愛国学園 なでしこ保育園

自己紹介

高等学校時代3年間フェンシング部に所属し、3年生の時は部長を務めました。愛国学園短期大学在学中は家政科食物栄養専攻に在籍し、栄養士を目指して知識と技術を身に付けました。特に栄養指導論実習では2週間病院実習に行かせていただき、実際に患者さんの栄養指導を体験しました。命を預かる現場では、栄養指導は勿論大切ですが日常生活の大切さ、例えば元気に挨拶をして患者さんの気持ちを和ませたりするなどの小さなことの積み重ねが重要であることを実感しました。現在は短期大学で学んだことを生かし、さらに管理栄養士の資格を取得して頑張っています。

家政系分野を選択した時期・理由

私は、幼いころ卵アレルギーで、卵を使った食べ物は一切摂ることができませんでした。しかし、私が通った保育園の給食は、毎日周りの友達と同じメニューで楽しく食事時間を過ごすことができました。卒業してしばらくした頃、母に保育食について聞いたところ、担任の保育士さんが間に入り、給食室と相談し、卵アレルギーの私一人の為に、同じように見える食事を毎日用意してくれていたのだということを教えてくれたのです。それを聞いた瞬間の驚きは衝撃ともいえるものでした。そして、それ以来「給食室の先生」に憧れるようになり、このことが栄養士の資格取得を目指す動機になりました。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

私は現在離乳食を担当し、10人分の給食とおやつを作っています。基本的に主食、主菜、副菜、果物(デザート)を守ってメニューを考え、季節のものを大切に、様々な食材を使用するよう心がけています。乳幼児一人一人の発達段階に応じて食材やメニューを考え、食事のボリュームはもちろん、裏ごしの仕方まで気を遣いつつ調製しています。細かい所まで気遣いながら調製するのはとても大変ですが、おいしそうに食べてくれる園児たちを見ているととても癒されますし、私が作った離乳食を食べてきた子供たちが成長して大きくなり、好き嫌いなくパクパク給食を食べて「美味しい」「おかわり」と元気な声を出している姿を見ると、自分の仕事に充実感を感じて幸せな気持ちになりますし、明日への活力になります。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

私は栄養士の業務に就きながら、今年管理栄養士の国家試験に合格することができました。これもひとえに職場の仲間や家族、友人たちの励ましのおかげだと感謝しています。毎日勉強する中で感じたことは「学生時代になんでもっと勉強しなかったんだ。毎日ダラダラしていた自分に喝を入れてやりたい!」ということでした。学生時代は自分なりに毎日頑張っていたつもりでしたが、社会人になると学生時代とは比べものにならないくらい自分の自由になる時間は少なくなります。そのときしみじみ学生のゆとりある毎日が懐かしく、そして羨ましく思いました。学生・生徒のさん、今ある自分の時間を大切に、少しずつでもいいですから、未来の自分に投資してください。

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