先輩からのメッセージ
- 鈴木 まど華 さん
- 株式会社こどもの森/荒川区立はなみずき保育園 栄養士
高等学校在学中は、国際ロータリークラブ青少年交換留学生として1年間ドイツに留学していました。短期大学在学中は、家政科食物栄養専攻に在籍し、栄養士の資格を目指して、講義、実験、実習等を通じて、栄養学、調理学、食品学など広範囲に亘って理論に裏付けされた知識と共に実技を身に付けました。現在は、短大で身に付けた知識と技術を生かして、区立の保育園で栄養士として、子ども達の健康のために毎日を過ごしています。
家政系分野を選択した時期・理由
幼いころから母が料理をしている姿を見ることが好きでした。
毎日、手作りのおやつを作ってくれる母の手伝いをするうちに、美味しそうに食べている人の笑顔や「おいしい!!」の一言に喜びを感じるようになりました。高等学校では家政科へ進学し、卒業と同時に調理師免許を取得しましたが、健康を維持していくうえで大切な「食」について、さらに理論的な知識や技術を深く身に付けたいと思い、短期大学に入学して「食」のスペシャリストである栄養士の資格取得を目指しました。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
毎日の給食やおやつを作っている時は、自分にとってとても幸せな瞬間です。
「可愛い子ども達の笑顔のために!」と調理していると自然に笑みがこぼれます。また、子ども達と一緒に給食やおやつを食べることもあり、日々癒されています。保育園では、離乳食も作ります。初期から中期、後期、完了期へ食事形態が変わっていく子ども達の成長は本当に早く、卒園までの間、自分の給食を食べて大きくなっていくのだと思うと、おいしくて栄養価が高くバランスのとれた食事を作らなければという責任を感じると共に、笑顔をこれからもずっと見守って行きたいと思うようになりました。
栄養のバランスとカロリーを考えつつ毎日の献立を計画するのはとても大変ですが、子ども達の笑顔に出会える素敵な仕事です。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
栄養士は様々な分野で活躍することができます。介護施設や病院、小学校、中学校そして保育園など。自分に合った職場が見つかるはずです。料理が上手い下手ではなく、料理することが好きな人にとっては、とてもやりがいのある職業だと思います。私は現在の会社に入社してから離乳食の作り方を教わりました。社会人になっても、毎日勉強の連続です。
就職するに当たっては、家族や先生、友人、先輩など沢山の意見をいただくと視野が広がり、新しい道も見えてきます。私のこのお話しが、これから社会への第一歩を踏み出される学生の皆さんへのエールとなれば幸いです。
高校生や学生の皆さんが、これらか自身の希望合った進学先や職場に出会い、活躍されることを祈っております。