先輩からのメッセージ
理工系分野を選択した時期・理由
理工系分野を意識した最初の時期は小学生です。薬を通して患者さんの命を救う薬剤師に憧れを持ったことがきっかけです。そこから、やりたいことを明確にして本格的に今の分野を選択したのは高校3年生の春でした。この時期には、将来は薬剤師としてではなく、『薬に関係した仕事』をしたいと考えるようになり、興味のあった遺伝子工学や生命科学の勉強が出来る大学に行きたいと考えていました。
現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ
私の研究のおもしろさは、世界中で誰も見つけたことのない新しい化合物を自分の手で発見出来るかもしれないということ、そしてそれがいつか薬になる可能性もあるということに尽きます。
現在薬の開発がどんどん難しくなっていますが、微生物のような天然資源は人間の手で創ることが出来ないような様々な化合物を創っており、医薬品開発への応用に期待されています。将来医薬品になるような化合物を見つけていくことは決して簡単なことではありませんが、いつか多くの命を救うことが出来るかもしれないという希望がつまっていることも魅力の1つだと思います。
女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ
「自分が大人になったときに、どんなことをしていたいか。そうなるためには、今何を勉強すべきか。」ということを、どんなに抽象的でも自分の中で言葉にしておくことが大切だと思います。
目標を達成するための方法は、きっと1つではないはずです。だからこそ、将来やりたいことをするために、今やりたいことや目の前にあること全てに一生懸命に立ち向かうことが、なりたい自分になるための最短の手段なのではないかと感じています。