第11分野 男女共同参画に関する国際的な協調及び貢献

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第1節 持続可能な開発目標(SDGs)や女子差別撤廃委員会など国連機関等との協調

ア 持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた連携及び推進

1 全国務大臣を構成員とする持続可能な開発目標(SDGs)推進本部(平成28(2016)年5月設置)において決定されたSDGs実施指針改定版を踏まえ、SDGs達成に向けた取組を広範なステークホルダーと連携して推進・実施している。【外務省、関係府省】

2 SDGsにおけるジェンダー平等の実現とジェンダー主流化の達成度を的確に把握すべく、国連がジェンダーに関連していると公表したSDGグローバル指標について、整備を行い、その進捗を定期的にSDGs推進本部幹事会において確認したほか、ウェブサイト(JAPAN SDGs Action Platform)において当該指標を国内外に公表した。【内閣府、総務省、外務省、関係省庁】

イ 女子差別撤廃条約の積極的遵守等

1 女子差別撤廃委員会による第9回政府報告審査に際して、令和3(2021)年9月に提出した政府報告の内容等に基づき、令和6(2024)年10月に政府報告審査が国連欧州本部(ジュネーブ)で行われ、我が国が条約実施のためにとっている措置、我が国の立場等について、女子差別撤廃委員会と建設的な対話を行った。審査後、同月に同委員会から最終見解が示され、仮訳の作成、内閣府ホームページへの情報掲載、男女共同参画会議での報告、「聞く会」での周知等、各方面へ幅広く報告・周知を行うとともに、女子差別撤廃委員会に対し、我が国の立場を改めて説明した。【内閣府、外務省、関係省庁】

2 女子差別撤廃条約の選択議定書については、諸課題の整理を含め、早期締結について真剣に検討を進めている。【外務省、関係府省】

3 国際労働機関(ILO)の活動に関する事項について政労使の代表者間で協議を行うILO懇談会においては、未締結のILO条約について、男女共同参画に関連の深い条約も含めて、定期的に議論を行っている。令和6(2024)年4月のILO懇談会では、仕事の世界における暴力及びハラスメントの撤廃に関する条約(ILO第190号条約)について意見交換を行った。【内閣府、外務省、厚生労働省、関係省庁】

ウ 北京宣言・行動綱領に沿った取組の推進

1 国連女性の地位委員会等に積極的に参加し、参加各国との連携を図るとともに、我が国の男女共同参画・女性活躍に係る取組等の情報発信及び共有により、国際的な政策決定及び取組方針への貢献に努めている。北京宣言・行動綱領が採択されて30周年(「北京+30」)を迎えるに当たって、男女共同参画推進連携会議企画委員会主催による、国際社会の動向や我が国の課題等に関しての「聞く会」(意見交換会)を3回開催するなど、市民社会との対話を行いながら進捗状況をまとめ、「第4回世界女性会議並びに北京宣言及び行動綱領採択30周年記念における包括的政府報告」を国連に提出した。令和6(2024)年11月に開催された国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)にて実施された、アジア太平洋地域のこの5年間の取組についてのレビューに参加した。また、令和7(2025)年3月10日から同月21日まで国連本部(ニューヨーク)において国連女性の地位委員会が開催され、「北京+30」の世界的レビューが行われた。我が国からは英利アルフィヤ外務大臣政務官が政府団の首席代表として一般討論及び閣僚級円卓会合においてステートメントを行い、我が国の取組を紹介するとともに、議論に積極的に参加した。我が国は、関係府省庁、NGО関係者、ユースを含む民間からの代表を含めた日本代表団を結成し、会合に参加した。【内閣府、外務省、関係省庁】

エ UN Women(国連女性機関)等との連携・協力推進

1 UN Womenを始めとする国際機関等の取組に積極的に貢献していくとともに、連携の強化等を図っている。【内閣府、外務省、関係省庁】