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第3章 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)
第1節 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)をめぐる状況
(仕事と生活の調和に関する希望と現実)
内閣府が平成24年に実施した世論調査により,生活において「仕事」,「家庭生活」又は「地域・個人の生活」のどれを優先するかについての意識を見ると,男女共に「『仕事』と『家庭生活』をともに優先」等の複数の活動をバランスよく行うことを希望する者の割合が半数以上となっている。
しかし現実は,「仕事」か「家庭生活」のいずれか一方を優先せざるを得ない人が多くなっている。
(年次有給休暇の取得率)
パートタイム労働者を除く常用労働者の年次有給休暇の取得率は,男性より女性の方が高く,また,男女とも企業規模が大きいほど取得率が高い(I-3-3図)。
第2節 仕事と子育ての両立の状況
(女性の就業継続)
育児休業を取得する女性は増えているが,出産前後に就業を継続する割合は増えておらず,6割以上の女性が出産を機に離職する傾向が続いている。
(子育て期にある男性の長時間労働)
男性の週労働時間60時間以上の就業者の割合を年齢階級別に見ると,子育て期にある30歳代は17.0%,40歳代は16.9%(平成26年)となっており,他の年代に比べ,高い水準となっている(I-3-5図)。