平成24年版男女共同参画白書

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第2章 女性の活躍と経済社会の活性化

本章のポイント


第1節 大きな女性の潜在力

  • 我が国では,今後,生産年齢人口の減少が見込まれる。
  • 女性の「就業希望者」1は25~49歳を中心に,労働力人口の約5.2%に上っている。
  • 国際的に,女性の参画の拡大と経済成長とを積極的に関連付けて女性のエンパワーメントに取り組もうとする動きがある。

第2節 新たな分野や働き方における女性の活躍

  • 女性の雇用は,成長分野である「医療・福祉」分野を中心に,中長期的に増加している。
  • 女性の起業は,雇用創出や,柔軟で多様な働き方の実現という観点からも重要な働き方となっている。

第3節 女性が活躍できる経済社会の構築に向けた制度・慣行の見直し

  • 「未来への投資」として子ども・子育て支援の強化が重要である。
  • 配偶者控除や年金の第3号被保険者については,女性が就業を調整するなどの影響を与える状況等が見られる。

第4節 人的資本を形成するキャリア教育

  • 管理職を希望する女性は,勤め先の状況について,「必要な知識や経験を身に付ける機会」に加え,メンターやロールモデルの存在を挙げる人の割合が高い。

1 15歳以上人口のうち,就業者と完全失業者(就業はしていないが,求職活動をしており,仕事があればすぐ就くことができる者)を合わせた人口を「労働力人口」という。労働力人口以外の人口を「非労働力人口」というが,そのうち仕事に就きたいと思っている人を「就業希望者」という。