平成24年版男女共同参画白書

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第1節 国の政策・方針決定過程への女性の参画

(国会議員に占める女性割合)

国会議員に占める女性割合について,その推移を見ると,衆議院においては,戦後の一時期を除いて,1~2%台で推移していた。その後,平成8年(第41回選挙)に小選挙区比例代表並立制が導入されて以降増加し,23年12月現在,10.9%(52名)となっている。なお,衆議院・下院の女性議員比率を国際比較すると,187か国中122位(平成23年10月現在)となっている。

また,参議院においては,昭和22年(第1回選挙)の4.0%からおおむね増加傾向にあり,平成23年12月現在では18.6%(45名)となっている。

(候補者,当選者に占める女性割合)

衆議院議員総選挙における候補者及び当選者に占める女性割合について見ると,昭和61年以来,共に着実に増加していたが,平成15年11月執行の総選挙では減少した。しかし,17年9月執行の総選挙では若干増加し,直近の21年8月執行の総選挙では,候補者に占める女性割合は更に増加して過去最高の16.7%となり,当選者に占める女性割合も過去最高の11.3%となった(第1-1-1図)。

第1-1-1 図 衆議院議員総選挙候補者,当選者に占める女性割合の推移 別ウインドウで開きます
第1-1-1 図 衆議院議員総選挙候補者,当選者に占める女性割合の推移

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また,参議院議員通常選挙では,候補者に占める女性割合はおおむね着実に増加していたが,直近の平成22年7月執行の通常選挙では22.9%となり,前回24.1%から減少した。当選者に占める女性割合は19年7月執行の通常選挙では過去最高の21.5%となったが,22年7月執行の通常選挙では14.0%となり,前回から大きく減少した(第1-1-2図)。

第1-1-2 図 参議院議員通常選挙候補者,当選者に占める女性割合の推移 別ウインドウで開きます
第1-1-2 図 参議院議員通常選挙候補者,当選者に占める女性割合の推移

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(国家公務員採用者に占める女性割合)

総務省・人事院「女性国家公務員の採用・登用の拡大状況等のフォローアップの実施結果」(平成23年)によると,国家公務員採用i種試験等(国家公務員採用i種試験,防衛省職員採用i種試験をいう。)について,平成23年度の採用者に占める女性の割合は24.0%となっている。このうち事務系区分については,女性の割合が26.2%となっている。また,採用試験全体からの採用者に占める女性の割合は,26.6%である(第1-1-3図,第1-1-4図)。

第1-1-3 図 国家公務員採用者に占める女性割合の推移 別ウインドウで開きます
第1-1-3 図 国家公務員採用者に占める女性割合の推移

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第1-1-4 図 国家公務員採用試験全体及びⅠ種試験等事務系(行政・法律・経済)区分の採用者に占める女性割合の推移 別ウインドウで開きます
第1-1-4 図 国家公務員採用試験全体及びⅠ種試験等事務系(行政・法律・経済)区分の採用者に占める女性割合の推移

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(上位の役職ほど低い国家公務員在職者に占める女性割合)

国家公務員在職者に占める女性割合については,第3次男女共同参画基本計画において,平成27年末までに地方機関課長・本省課長補佐相当職以上は10%程度,本省課室長相当職以上は5%程度,指定職相当は3%程度を目標とすることとしている。行政職俸給表(一)及び指定職俸給表適用者に占める女性割合について,役職段階別に見ると,それぞれ増加傾向にある。22年度の在職者について,役職段階別に女性割合を見ると,係長級においては,女性が占める割合は17.7%であるが,役職段階が上がるにつれて女性割合は低くなっている(第1-1-5図)。

第1-1-5 図 一般職国家公務員の役職段階別の女性割合 別ウインドウで開きます
第1-1-5 図 一般職国家公務員の役職段階別の女性割合

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(依然として低い国家公務員管理職に占める女性割合)

本省課室長相当級である行政職俸給表(一)7級以上及び指定職において女性が占める割合は,年々増加してはいるものの,平成21年度において2.4%と依然低く,上位の級への女性の登用が課題となっている(第1-1-6図)。

第1-1-6 図 国家公務員管理職に占める女性割合の推移 別ウインドウで開きます
第1-1-6 図 国家公務員管理職に占める女性割合の推移

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(国の審議会等における女性委員の割合)

内閣府の「国の審議会等における女性委員の参画状況調べ」によると,国の審議会等における女性委員の割合は,これまで増加傾向にあったが,平成23年9月30日現在,33.2%となり,昭和50年の調査開始以来,初めて減少した。一方,専門委員等(委員とは別に,専門又は特別の事項を調査審議するため必要があるとき,専門委員,特別委員又は臨時委員の名称で置くことができるもの)に占める女性の割合は,18.4%と増加している(第1-1-7図,(第2部第2章第3節1(4)参照))。

第1-1-7 図 国の審議会等における女性委員割合の推移 別ウインドウで開きます
第1-1-7 図 国の審議会等における女性委員割合の推移

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