平成22年版男女共同参画白書

本編 > 第1部 > 第7章 生涯を通じた女性の健康

第7章 生涯を通じた女性の健康

(低下傾向にある母子保健関係指標)

母子保健関係の主要な指標の昭和50年から平成20年までの動向をみると,いずれの指標も総じて低下している(第28図)。

第28図 母子保健関係指標の推移
第28図 母子保健関係指標の推移

(総数では減少傾向にある人工妊娠中絶件数)

人工妊娠中絶件数及び人工妊娠中絶実施率(15歳以上50歳未満女子人口千対)の昭和50年から平成20年度までの動向をみると,総数では件数,実施率ともに総じて減少傾向にある。また,20歳未満の件数の全年齢に占める割合は,昭和50年には1.8%だったのが,平成14年度に13.7%となった後,減少傾向にあり,20年度には9.4%となった。

(若年での感染が多いHIV感染者)

平成20年に新規で感染が報告されたHIV感染者は1,126人(第29図),AIDS患者は431人で,過去最高の報告数となった。HIV感染者の推定感染地域をみると,全体の87.3%(983件)が国内感染となっている。

感染が報告された時点の年齢で年代別に新規で感染が報告された感染者数をみると,20歳代が全体の29.6%を占めているのに対し,30歳代が38.0%を占めており,30歳代での感染が多い。

第29図 HIV感染者の推移(性別・年代別)
第29図 HIV感染者の推移(男女別・年代別)