「共同参画」2020年8月号

トピックス1

「女性活躍加速のための重点方針2020」の決定
内閣府男女共同参画局総務課

「重点方針2020」の概要

令和2年7月1日(水)に安倍総理を本部長とする「すべての女性が輝く社会づくり本部(第9回)」がテレビ会議で開催され、「女性活躍加速のための重点方針2020」が決定されました。

「重点方針2020」では、基本的な考え方として、

  1. 女性に対する暴力の根絶に向けた取組や、困難に直面する女性への支援の充実
  2. 地域の実情に応じた取組の後押し
  3. 仕事と育児・介護等の両立環境の整備及び意識改革の推進
  4. あらゆる施策への男女共同参画の視点の反映

を掲げています。

また、新型コロナウイルス感染症拡大による女性への深刻な影響、及びテレワークやオンラインの活用など女性活躍の更なる推進に向けた新たな可能性への対応、といった視点を持って取りまとめられています。

Ⅰ 安全・安心な暮らしの実現

「女性に対するあらゆる暴力の根絶」等に取り組むこととしています。平成29年の性犯罪に関する刑法改正から3年が経過し、また、近年フラワーデモなどを契機とした、性暴力根絶に関する社会的気運が高まっていることなどを受け、本年6月には「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」(性犯罪・性暴力対策強化のための関係府省会議決定)が取りまとめられました。「重点方針2020」では、強化方針に基づき、被害者のためのワンストップ支援センターや教育・啓発等の取組の強化を速やかに進めていくこととしています。また、新型コロナウイルス感染症の問題に起因する、生活不安・ストレスによって深刻化が懸念されるDVに対する相談体制の強化を盛り込んでいます。

さらに、「スポーツ分野における男女共同参画の推進」として、女性アスリートならではの健康問題の啓発や、妊娠・出産でキャリアを断絶せずに引退後もコーチや監督などとして活躍できるような支援や研修プログラムの開発・普及といった施策を盛り込んでいます。加えて、女性指導者の育成や女性スタッフの配置支援、スポーツ団体の女性役員比率向上なども明記しています。

女性活躍加速のための重点方針2020

参考:これまでの女性活躍加速のための重点方針の成果

Ⅱ あらゆる分野における女性の活躍

男性の育児休業等の取得促進をはじめとする男性の家事・育児等への参画促進、女性活躍推進法の改正に伴い行動計画策定の義務化が広がる中小企業への支援、地域特性の見える化等を通じた地域における女性活躍の推進などの施策を打ち出しています。

Ⅲ 女性活躍のための基盤整備

国際的な協調及び貢献等、性別にとらわれず多様な選択を可能とするための意識改革・理解の促進、子育て・介護基盤の整備などの施策を盛り込んでいます。

 今後、政府では、この重点方針に基づき、予算要求や制度改正等の検討を進め、政府一体となって女性活躍加速に向けた具体的な取組を進めていくこととしています。

【設問】リーダーには女性より男性の方が向いている

【設問】リーダーには女性より男性の方が向いている
すべての女性が輝く社会づくり本部(第9回)の様子
出典:首相官邸ホームページ
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/01josei.html

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