「共同参画」2018年8月号

特集2

男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰、女性のチャレンジ賞、男女共同参画週間キャッチフレーズ表彰
内閣府男女共同参画局総務課

安倍内閣総理大臣及び野田内閣府特命担当大臣(男女共同参画)と受賞者の皆様による記念撮影の様子

平成30年6月27日、総理大臣官邸において、安倍内閣総理大臣、野田内閣府特命担当大臣(男女共同参画)出席のもと、男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰、女性のチャレンジ賞、男女共同参画週間キャッチフレーズ表彰の表彰式が行われました。

本年度の受賞者は以下の皆様です。(50音順・敬称略)

<男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰受賞者>

阿部頼孝
阿部 頼孝
徳島文理大学名誉教授
(徳島県)

平成8年以来徳島県の男女共同参画に携わり、平成24年からは徳島県男女共同参画会議会長として、「ともに輝く『新未来とくしま』創造プラン」の策定に尽力し、県内における「男女共同参画立県とくしまづくり」の推進に貢献しています。平成21年からは徳島県立男女共同参画交流センター運営委員会の委員長として事業を推進するなど、男女共同参画施策の推進に多大な貢献をされています。


伊藤公雄
伊藤 公雄
滋賀県・京都府・大阪府男女共同参画審議会会長
(京都府)

滋賀県・京都府・大阪府の3府県において長年にわたり男女共同参画審議会委員・会長を務め、男女共同参画計画策定に向けた提言のとりまとめを行うなど男女共同参画社会の実現に向け尽力されています。


井上弓子
井上 弓子
みやぎ・やまがた女性交流機構会長
(山形県)

専業主婦として横浜で長年過ごしたあと山形に戻り、母から事業を継承。会社経営に携わり、平成24年には山形商工会議所初の女性副会頭に就任。また、宮城、山形、福島の女性の交流会を実施するなど自ら女性活躍のロールモデルとして山形県の商工業分野における女性の活躍に多大な影響を与えています。


大城貴代子
大城 貴代子
沖縄県女性団体連絡協議会会長
(沖縄県)

結婚により沖縄県に移住。県の女性行政に携わった後、県内の市町において男女共同参画に関する委員会の委員長等を務め男女共同参画を推進しています。また、平成28年から沖縄県女性団体連絡協議会会長に就任し女性の意識啓発、女性指導者の育成に貢献されています。


貝原己代子
貝原 己代子
特定非営利活動法人さんかくナビ理事長
(岡山県)

平成16年にNPO法人さんかくナビを設立。代表として、民間シェルターを設置し、DV被害者を安全に保護するとともに、自立に向けた継続的な支援を行っています。また、岡山市の男女共同参画専門委員会の委員を14年にわたり務めるほか、岡山県の男女共同参画推進センター運営委員を7年にわたり務めるなど、男女共同参画の推進に貢献されています。


土川 禮子
土川 禮子
社会福祉法人清泉福祉会理事長
(三重県)

平小学校の校長を務めたあと、県において女性政策に携わり、女性センター(現三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」)の開設に尽力した。その後、日本女性会議を津市へ誘致し、実行委員会の委員長を務めるとともに、津市、鈴鹿市、尾鷲市の男女共同参画審議会の会長等として、男女共同参画基本計画の策定等に係る助言を行うなど、豊富な経験と知識をもとに県内の男女共同参画の推進に貢献されています。


橋本ヒロ子
橋本 ヒロ子
十文字学園女子大学名誉教授・十文字中学・高等学校校長
(東京都)

国連女性の地位委員会の日本代表を7年間にわたって務め、毎年ニューヨークで開催される年次会合において各国代表と意見交換に参加。我が国の女性活躍の取組について世界に発信するとともに、政治・市民・社会・教育分野等における女性の地位向上に向けた経済社会理事会に対する勧告・報告・提案等を各国代表とともに取りまとめに尽力されました。


平賀圭子
平賀 圭子
特定非営利活動法人参画プランニング・いわて理事長
(岩手県)

東京都豊島区、埼玉県で男女共同参画の事業に10年余り携わったあと、岩手県において男女共同参画を進めることを目的としたNPO法人を平成17年に設立。同法人は盛岡市「もりおか女性センター」の指定管理を10年以上受託し、東北の市町村初となる配偶者暴力相談支援センター設置や起業の相談に尽力。岩手県の東日本大震災津波復興委員会の下に平成26年に設置された女性専門委員会の委員として県の施策推進に貢献されています。


星野映子
星野 映子
前一般財団法人群馬県母子寡婦福祉協議会理事長
(群馬県)

昭和48年に桐生市母と子の会に入会以来、45年間(うち正副会長を20年)にわたり母子寡婦福祉の向上のための活動を行っています。平成14年からは一般財団法人群馬県母子寡婦福祉協議会においても活動。副理事長を8年、理事長を4年間務め、支援制度をまとめたハンドブックの作成、市町村への出張就業相談会の開催など、女性の活躍やひとり親家庭への支援に貢献されました。


蓑口勝美
蓑口 勝美
元富山県男女共同参画審議会会長
(富山県)

県立高校の校長を務めたあと、平成19年から富山県男女共同参画審議会会長として「富山県民男女共同参画計画(第3次)」や「富山県DV対策基本計画(第3次)」の策定に尽力するなど、男女共同参画施策の推進に多大な貢献をされています。


<女性のチャレンジ賞>

(1)女性のチャレンジ賞 4件

村上和子
村上 和子
社会福祉法人シンフォニー 理事長
(大分県)

社会福祉法人シンフォニー

地域で安心して暮らし続けるため、平成3年から、地域の方と共に「まちで働く」ことで就労訓練を行っています。

ホームヘルプサービスや、母子分離型の児童デイサービスなど、利用者のニーズに合った環境整備や必要な福祉サービスを創り出し、障がい者の自立支援や就労機会の拡大、工賃向上等の先進的な取組を行ってきました。



神戸 貴子
N.K.Cナーシングコアコーポレーション合同会社 代表社員
(鳥取県)

N.K.Cナーシングコアコーポレーション合同会社

結婚を機に看護師を退職。いわゆるWケアの当事者となり、その経験から、病院付き添いサービスなどに着目し、平成26年から事業を開始しました。

出産や育児などで休職中の潜在看護師等を雇用し、潜在看護師等の雇用の創出を図っています。

出産や育児を理由に休職中の有資格者が、短時間でも働くことができるため、社会とつながり続けることができ、技術の維持、社会貢献がもたらす自己実現、満足感から就業継続のモチベーション維持につながっています。


津軽海峡マグロ女子会
津軽海峡マグロ女子会
(北海道)

社会福祉法人シンフォニー

平成26年に団体を設立し、立場や利害を超え、地域活性化のため、青森・北海道の両方の地域の食材を活かした弁当を監修したり、メンバー自らが企画した30以上の旅のプログラムを展開、自らガイドを務めるなど、地域の魅力を知る女性たちが津軽海峡をPRしたりしています。

市町村の枠を飛び越えて、広域エリアに住む女性が手を取り合い、行政の支援を受けずに様々な活動に取り組んでいます。


岡詩子
岡 詩子
ハンサムリネンKOMO 代表
(青森県)

ハンサムリネンKOMO

大学進学を機に上京、就職後、平成23年に出身地の青森県鶴田町に戻り、縫い目の見えない完全手縫いリネン製品を製作・販売する「ハンサムリネンKOMO」を起業しました。独学で技術を習得し、ハンドクラフト作家として本格的に事業を展開しています。

起業をきっかけに、子育て中のママたちと一緒に鶴田町を元気にする「つるた街プロジェクト」を立ち上げ、さまざまなイベントを企画・実施しています。中でも、「星空のキャンドルナイト in 鶴田」は、現在では1,000人を呼び込むイベントに成長。フリーペーパーやSNSを活用した情報発信にも取り組み、地元・鶴田町への愛を原動力に、さらなるチャレンジを続けています。


(2)女性のチャレンジ支援賞 2件

特定非営利活動法人Fine
特定非営利活動法人Fine
(東京都)

特定非営利活動法人Fine

不妊治療と仕事の両立環境改善のため、企業や行政における環境整備のサポートやセミナーの実施、さらに幅広い世代が妊娠や不妊に対して正しい知識を得られる講演会などを実施しています。

不妊当事者の心のケアであるカウンセリング事業として、「ピア・カウンセリング」および「不妊ピア・カウンセラー養成」を設立当初より注力して継続しています。

不妊=女性のイメージから、「妊娠はパートナー同士で行なうもの」へと啓発活動を行い、「男性不妊」への認知も拡大しています。


阿波女あきんど塾
阿波女あきんど塾
(徳島県)

阿波女あきんど塾

全国で初となる女性だけを対象とした「金融支援制度」の創設を平成8年に徳島市に提案し、女性起業家の増加に貢献しています。

女性起業家への支援・ネットワークづくりや女性の経済活動のサポート等を行うことにより、女性活躍を推進するための機運の醸成、課題の解決に向けた実践的な取組を実施しています。


(3)女性のチャレンジ賞特別部門賞「スポーツを通じた女性の活躍促進と、性差を踏まえた健康支援」 2件

堀田久美
堀田 久美
菜桜助産所 院長
(静岡県)

菜桜助産所

富士市で助産院を平成13年に開院しました。出産や子育てだけではなく、出産による身体のダメージ回復のための支援、更年期女性の支援などの活動を行っています。

産後の回復のために栄養バランスを考慮した手作り弁当の宅配サービスや、英会話教室と連携した産休中のキャリアアップ支援等を実施しています。


特定非営利活動法人バレーボール・モントリオール会
特定非営利活動法人バレーボール・モントリオール会
(東京都)

特定非営利活動法人バレーボール・モントリオール会

昭和51年のモントリオール五輪で金メダルを獲得した女子バレーボール日本代表チームのメンバーと、その取材記者らが30年後の平成18年に結成しました。

バレーボール教室、難民支援のバレーボール大会などを実施。さらにスポーツの在り方を考えるシンポジウムなども自治体や地域住民、高校生・大学生とともに実施しています。

平成26年からは、女性スポーツの環境を変えるために「女性スポーツ勉強会」を実施。毎回300名近いスポーツ関係者を前に、元オリンピック選手やコーチ、さらにその親らが女性スポーツが直面する問題を率直に提起し、その改善のための方策を検討しています。


<男女共同参画週間キャッチフレーズ表彰>

大川麗
大川 麗
(滋賀県)

 「スポーツに関わるあらゆる分野での女性の参画を推進し、様々なスポーツに女性も男性も親しみ、チャレンジし、活躍できるようになるためのキャッチフレーズ」を募集し、応募総数3,101点の中から、審査の結果、大川麗さんの作品「走り出せ、性別のハードルを超えて、今」を最優秀作品に決定し、野田大臣から表彰しました。


<男女共同参画に関する懇談会>

6月27日、野田内閣府特命担当大臣(男女共同参画担当)主催による男女共同参画に関する懇談会を総理大臣官邸において開催しました。安倍内閣総理大臣、上川法務大臣、加藤厚生労働大臣にも御参加いただき、男女共同参画に関する表彰受賞者、男女共同参画に深い見識を持つ方々や各界で活躍する女性など200名あまりにお集まりいただき、意見交換をしました。 

また、当日は、内閣府男女共同参画局が推進する「“おとう飯”始めよう」キャンペーンのおとう飯大使である石橋尊久氏やおとう飯サポーターにも御参加いただき、同キャンペーンの取組についてお話をいただきました。

懇談会における安倍内閣総理大臣による挨拶
懇談会における安倍内閣総理大臣による挨拶

おとう飯大使とおとう飯サポーターの皆さん
おとう飯大使とおとう飯サポーターの皆さん

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