「共同参画」2018年8月号

巻頭言

政府や企業の取り組みによって、日本においても出産・育児期の女性へのサポートなど、柔軟、かつ多様な働き方を支援する動きが少しずつ効果を現しつつあります。このような中、経済全体の継続的な活性化を実現するために、制度や環境整備の次の一手として必要とされているのは、さらなる雇用市場の可視化、つまり働き手が自身の選択肢と可能性を正しく知ることだと考えています。そのためには、企業における業務内容の要件定義を進め、業務に対する成果と報酬を明確にしていかなくてはなりませんが、これらに取り組むことは日本の生産性向上を実現するにあたって、重要な一歩だと考えています。

少子化による人口減少は急激に進み、日本はかつてない人材獲得競争の時代に突入しています。成長している企業。生産性が高い企業。働きがいのある企業。柔軟な働き方を支えてくれる企業。このような多様な選択肢が可視化され、働き手が自身の価値観にあった働き方を実現できる企業に「自然」と集まる。このことが、経済の活性化につながり、結果的には女性の活躍推進につながっていくはずです。

私自身、日本の雇用市場を可視化したいという思いで2009年にビズリーチを創業しました。今後も、働き方や経営の未来を創造しながら、選択肢と可能性の最大化に寄与できるよう邁進してまいります。


株式会社ビズリーチ代表取締役社長
南 壮一郎

主な予定

7月中旬~8月末 夏のリコチャレ2018~理工系のお仕事を体感しよう!~(全国各地)
9月7日~8日 ファザーリング全国フォーラムinひろしま(広島県広島市)

内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
法人番号:2000012010019