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男女共同参画センターだより
山口市男女共同参画センター
愛称「ゆめぽぽら」
山口市男女共同参画センターは、平成21年4月に開館し、来年度で10周年を迎えます。開館当初から、山口市男女共同参画ネットワークに事業を委託し、学習機会の提供や人材育成、調査研究、情報の収集・提供、活動の支援や交流の促進、DV等の相談、貸館といった事業を展開してきました。愛称の「ゆめぽぽら」は「夢」とイタリア語の「ポポラーレ（市民の）」を合わせた造語で、多くの夢が生まれる素晴らしい空間になるようにと公募で選ばれました。
当センターでは啓発事業に力を注いでおり、男女共同参画講座のほか、その時々の社会情勢を踏まえて、政治・経済・労働などにおけるジェンダーの問題を取りあげ、年間約30の講座を実施しています。また、広く市民に当センターを知ってもらうために、男女共同参画センターフェスティバルを毎年開催しています。
市民意識調査の結果において、全国に比べて性別役割分担意識が根強いことなどを踏まえ、男性に意識の変革を働きかけることを目的として、一昨年と昨年にファザーリングジャパン関西の講師による「イクメンセミナー」の開催や、「父と子の料理教室」、「パパの読み聞かせ」等を行いました。講座を実施するなかで、男女平等教育を受けているはずの世代の人たちにとって、一見、男女共同参画を実践しているかのように見える行動も、単に必要に迫られてのものであったり、養われているという意識に縛られる子育て世代の女性たちの姿も垣間見られ、今後はそういった状況も踏まえて事業を組み立てていかなければならないと感じたところです。
今年度からの新たな試みとして、当センターに来る人を待っているだけではなく、地域交流センターなどと協働して地域に出向く出前講座「参画わいわいトーク」等を通じて、身近なところでジェンダー意識に気づいてもらう機会を増やし、さらなる当センターの認知度のアップや男女共同参画意識の醸成を図るべく、様々な事業を展開してまいります。
父と子の料理教室の風景