「共同参画」2017年11月号

行政施策トピックス

「第11回キッズデザイン賞」男女共同参画担当大臣賞について
内閣府男女共同参画局総務課

キッズデザイン賞の概要

特定非営利活動法人キッズデザイン協議会が主催する「キッズデザイン賞」は、「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」、「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」、「子どもたちを産み育てやすいデザイン」としてデザインされた製品や空間・サービスなど幅広いジャンルから選び、表彰する制度です。子ども向けに作られたデザインはもちろんのこと、大人・一般向けに開発されたものでも、子どもたちの健やかな成長や子どもを産み育てていく上で配慮のあるデザインであれば応募が可能で、日用品から住宅、街づくり、ワークショップ、調査研究まで、幅広い領域が対象となります。

2007年(平成19年)から始まったこの賞は、今年で11年目を迎えました。受賞作品には「キッズデザインマーク」をつけることが認められ、その成果を広く社会にアピールすることができます。

入賞作品の中から、最優秀賞として「内閣総理大臣賞」1点、その他各部門の優秀賞として「経済産業大臣賞」4点、「少子化対策担当大臣賞」2点、「消費者担当大臣賞」1点、そして「男女共同参画担当大臣賞」1点が授与されます。

男女共同参画担当大臣賞は今年で3回目、「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」の中で、産前産後、子育て期の男女が、子どもを産み育てながら、社会参加しやすい環境づくりを支援する製品、空間、サービスを対象とする賞で、応募作品の中から、本趣旨に則った最も優れたデザインに贈られます。


(1)キッズデザインマーク2017

今年の受賞デザインの紹介

今回、第11回キッズデザイン賞には、462点の応募があり、そのうち298点が受賞作品として「キッズデザインマーク」の使用が認められました。そして、この中から、ミサワホーム(株)が実施している「マミーズプロジェクト」が男女共同参画担当大臣賞に選ばれました。

住宅会社の営業職は、これまで、不規則・長時間勤務がネックになり産休後の営業職への復帰も難しく、女性が思うように活躍できない現状がありましたが、ミサワホームでは、ダイバーシティ推進の取組のなかで、時短勤務でも成果が出せる環境の整備を課題として捉え、「ママ営業が子育てと仕事を両立し、活躍できる」場として、2015年にマミーズプロジェクトを発足させました。

マミーズプロジェクトの取組は、産後の復帰や育児に伴う時短勤務や不規則勤務の課題に対し、SNSなどのツールを活用したチーム体制を確立し、子育て支援と営業職としての実績向上の双方に貢献しています。また、この取組は、地域の子育てママとの交流や上司の理解促進など多面的なプロジェクトから成立しており、時間に制約のある他業種でも参考になるモデルです。今回の受賞をきっかけに、広く周知されることで、他の企業におけるワーク・ライフ・バランスへの取組にも良い影響が及ぶことが期待されます。


(2)「マミーズプロジェクト」地域イベントに参加した親子

表彰式

9月25日(月)に六本木ヒルズにおいて表彰式が執り行われ、山下雄平内閣府大臣政務官が男女共同参画担当大臣賞、少子化対策担当大臣賞、消費者担当大臣賞のプレゼンターとして登壇しました。表彰式に引き続き、受賞企業・団体によるシンポジウムも行われました。


(3)ミサワホーム株式会社マミーズプロジェクト担当者と山下大臣政務官

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