「共同参画」2017年9月号

行政施策トピックス1

「“おとう飯”始めよう」キャンペーンはじまる
内閣府男女共同参画局

総務省が行った「平成23年社会生活基本調査」の結果では、6歳未満の子供を持つ夫の週全体平均1日あたりの家事・育児等関連時間は67分、平成27年12月に閣議決定された「第4次男女共同参画基本計画」では、この時間を平成32年(2020年)までに150分にするという数値目標が掲げられています。

そのような中、男性の家事参加、なかでも料理への参加を応援する「“おとう飯”始めよう」キャンペーンがスタートしました。簡単で手間を掛けず、多少見た目が悪くても美味しい料理「おとう飯」により、料理のハードルを下げ料理参画の第一歩にしてもらおうという目的です。

おとう飯始めようキャンペーンロゴ

1.キャンペーンの立上げ

キャンペーン開始にあたっては、飲食店での調理経験が豊富な、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑いコンビ・イシバシハザマの石橋尊久さんに、「おとう飯大使」をお願いしました。 

6月12日には、内閣府で大使任命式を行い、加藤勝信大臣から「おとう飯」ロゴの入ったエプロンが手渡されました。続いて加藤大臣も参加し、石橋さんがレシピを考案した「鶏もも肉の旨煮」をその場で調理、簡単で美味しい「おとう飯」が出来上がりました。石橋さんには、「おとう飯」レシピの考案やイベント参加、自身のSNSでの情報発信等にご協力いただいています。 



大使任命式の様子

2.“おとう飯”の心得

続いて、おとう飯大使・石橋さんにご協力いただき、「おとう飯の心得」を作成しました。 

「たまに男性が料理すると、高級食材やその時にしか使わない調味料を購入してしまって困る」「料理を作って後片付けはほったらかし、やるなら最後までやって欲しい」という声を耳にします。一方で、「折角、家族のために料理したのに文句を言われて作る気をなくした」という話も聞きます。そんな声を踏まえて完成したのが「おとう飯の心得」です。家族みんなが気持ちよく「おとう飯」を楽しむ秘訣が凝縮されています。

おとう飯の心得

3.あらゆる機会を活用した展開

「おとう飯」キャンペーンは、家事や育児等に関するあらゆる行事等を活用することが可能です。その一つとして、「第12回食育推進全国大会inおかやま」の7月1日(土)のキッチンステージで実演イベントを行いました。 

たった1時間のステージで、おとう飯大使・石橋さんが、「おとう飯」定番の「鶏もも肉の旨煮」や「豚ニラもやし」、ドレッシング1品を披露。続けて、来場されていた男性にも「鶏もも肉の旨煮」を作っていただきました。とても簡単な手順、少ない調理道具であっという間に完成した「おとう飯」に感激。来場されていた女性にステージに上がってもらい試食をお願いすると、その美味しさに感激。まさに、男性、女性を問わず料理に対するハードルを下げる機会となりました。

おとう飯大使石橋尊久のおとう飯レシピ




食育推進全国大会の様子

実際のイベント以外にも、男性が料理をする機会の提案として、「“海の日”のおとう飯」「“山の日”のおとう飯」と題し、石橋さんに「おとう飯」レシピを考案いただきホームページで公開しました。「海の日」には、美味しく簡単に海の幸を味わうことで海に感謝するお魚料理を、「山の日」には、山に自然に感謝するということで旬で栄養たっぷりの野菜を使った料理をご紹介しました。

海の日のおとう飯ロゴ

ブリの照り焼き


山の日のおとう飯ロゴ

たっぷり夏野菜とゴマ油のラタトゥイユ


4.「おとう飯」サポーター

「おとう飯」キャンペーンには、キャンペーンを応援して下さる強力なサポーターが名乗りを上げてくださっています。

最初にサポーターにご参加くださったのは、前述の「全国食育推進大会」が行われた岡山市の大森雅夫市長です。「おとう飯」のロゴ入りエプロンを着けた写真をお送りいただきました。続いては、三重県の鈴木英敬知事です。都道府県知事としては初のサポーターです。県産品の“あおさ”を使った「あおさオムレツ」をご披露いただきました。

昨今、「サポーターに参加したいがどうしたらいいか?」「おとう飯エプロンを貸して欲しい」といったお問い合わせを日々いただいています。男女共同参画局では、5色のおとう飯エプロンを用意して皆さんの「おとう飯」サポーターへのご参加をお待ちしています。

<「おとう飯」サポーター>

大森雅夫岡山市長



鈴木英敬三重県知事


5.キャンペーンの今後

「おとう飯」キャペーンは、既に自走を始めています。地方の自治体や団体、民間の食品メーカーや料理教室などから、「おとう飯料理教室を開きたいのですが構いませんか?」「おとう飯レシピコンテストを開きたいのですが」といったお問い合わせをいただいています。「おとう飯」キャンペーンは、男性の料理に対するハードルを下げ、料理参加を応援することが目的です。従って、このようなお問い合わせに対しては、可能な限り前向きに対応しています。また、「おとう飯」のロゴは、内閣府男女共同参画局のホームページからフォームで申請いただければご使用いただけるようにしています。

是非、皆さんも男性の家事・育児等への参加促進、なかでも料理への参加を後押しするにあたっては「おとう飯」をご活用下さい。

「おとう飯キャンペーン」ホームページ
http://www.gender.go.jp/public/otouhan/

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