取組事例ファイル/企業編
女性が輝く先進企業表彰受賞企業の取組紹介
平成28年度「女性が輝く先進企業表彰」を受賞された7社をシリーズでご紹介します。今月は「内閣総理大臣表彰」受賞企業2社の取組です。
ダイバーシティ推進はやめられない、とまらない。
カルビー株式会社
カルビーでは、「女性の活躍なしに、カルビーの将来はない」という確固たる信念のもと、性別のみならず、国籍、年齢、障がいの有無などの垣根を越えた多様性のある企業を目指しており、ダイバーシティは会社が成長するための原動力になると信じて、活動を推進しています。
中でも、全従業員の約半数を占める「女性」の活躍を推進していくことに着目し、管理職への積極的な登用を取組の柱としています。
当社では、ダイバーシティ推進活動を開始した2010年4月、カルビーグループ横断メンバーによる「ダイバーシティ委員会」を発足させました。多様な人財が個々の能力を発揮できるよう、現在まで様々な施策を行ってきました。
女性のキャリア意識を醸成するための研修や、新任女性管理職を対象としたメンター制度の導入、会長とのダイバーシティ座談会の実施や、女性管理職のネットワークを強化する組織づくり、毎回約300名が参加する「カルビーグループ ダイバーシティ・フォーラム」の開催。制約のある人も活躍できるよう、在宅勤務制度や新たな両立支援制度も導入しました。
その結果、女性管理職比率は、2010年4月時点の5.9%から、2016年4月には22.1%まで増え、2017年4月には24.3%まで引き上げることができました。さらに、2020年までに女性管理職比率30%を目標として活動を推進しています。
合言葉は「JUST DO IT!やるっきゃない」です。今後も引き続き活動を加速させていきます。
カルビーダイバーシティ宣言
「ダイバーシティ・フォーラム」の様子
女性管理職ネットワークAGN(アネゴネットワーク)ランチ会の様子
「Diversity for Growth」の実現を目指し、男女ともに働き方を変革!
損害保険ジャパン日本興亜株式会社
損害保険ジャパン日本興亜は、ダイバーシティをグループの成長に欠かせない重要な経営戦略として位置づけ「Diversity for Growth」をスローガンに様々な取組を進めています。
2003年に国内大手金融機関として初めて女性活躍推進専門部署を設置して以降、仕事と生活の両立支援に向けた制度構築など「働きやすさ」の実現に取り組んできました。その後、コース別人事制度の廃止、「女性経営塾・プレ女性経営塾・キャリアアップ研修」といった女性向け階層別研修の充実など、「働きがい」を高めるための機会提供に注力してきました。
また、全国に広がる営業網があり、地方で働く女性社員が多いことも特徴です。そこで、WEPs(※)署名企業として、地方自治体や地元企業との連携による女性活躍を進めてきました。その結果、2012年度に3.9%だった女性管理職比率は2015年度末には12.3%となり、引き続き2020年度末30%の実現を目指しています。
(※) 「女性のエンパワーメント原則」の略
2015年度からは、男女ともに働き方を変革することで生産性向上を目指す「ワークスタイルイノベーション」を推進しています。全社員対象のテレワークの実施や、9パターンから選択できるシフト勤務制度の導入等、柔軟な働き方が浸透しつつあります。「イクボス」の育成にも力を入れており、男性の育休取得率も2014年度末の3.6%から2015年度末の62.1%と着実に増加しています。
今後とも一人ひとりが多様な能力を発揮することで個人と企業、双方の成長につながることを目指して、取組を加速していきます。
「女性経営塾のディスカッション」の様子
上司からお子さんが生まれた部下に送る「おめでとうカード」
育児休業中の男性社員の様子