「共同参画」2016年10月号

「共同参画」2016年10月号

男女共同参画センターだより

山梨県立男女共同参画推進センター「ぴゅあ総合」
指定管理者 公益財団法人やまなし文化学習協会

山梨県では県内3カ所に男女共同参画推進センターを設置し、各館が各地域に根差した男女共同参画推進事業を実施しています。県の中央に位置する当センター(ぴゅあ総合)はハブ施設の役割を担い、年間150余の事業を開催しています。

市町村の男女共同参画推進委員と担当職員が男女共同参画を基礎から学び、地域活動へと繋げる「男女共同参画ネットワークセミナー」や、DV被害者の相談支援を行う行政関係者の学びの場として「DVを経験した女性への支援を学ぶ講座」などを開催するとともに、女性の活躍推進に向けて、女性が小規模でも自分らしいビジネスを始めるために必要な知識を学ぶ「女性起業家セミナー」を開催しています。講座終了後には、受講者による「トライアルショップ・イベント」を開催し、活躍の場を提供しています。またぴゅあ総合では、さまざまな組織、団体との連携事業も行っており、地元大学のコーディネートによる理系進学を目指す女子中高生を対象にした「サイエンス・ガールの未来を語ろう!」、故郷に生きた女性たちの足跡を残す聞き書き活動を行っている団体との「やまなしの女性史を学ぶ講座」など、地域の貴重なリソースを主催事業へと積極的に活かしています。

ぴゅあ総合では平成7年に専任の女性相談員による女性総合相談窓口を開設しました。平成13年の「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(DV防止法)」施行後は、県女性相談所と共に、配偶者暴力相談支援センターとしての役割も担っています。直近3年間の相談件数は700件前後で、そのうち約7割をDVについての相談が占めており、10代から70代まで、幅広い層からの相談に対応しています。

今後も社会状況を踏まえながら、県民ニーズに応えられる事業展開を進めて参ります。


トライアルショップで販売されたハンドメイド作品


ぴゅあ総合前景