「共同参画」2016年5月号

「共同参画」2016年5月号

行政施策トピックス2

「ストーカー総合対策」取組状況について
警察庁生活安全局生活安全企画課

政府では、「ストーカー総合対策」(平成27年3月20日ストーカー総合対策関係省庁会議決定)に基づき、様々なストーカー対策を推進しています。平成27年中の主な取組の推進状況及び今後の取組の方向性は、次のとおりです。

1 主な取組の推進状況

(1) ストーカー事案に対応する体制の整備

警察において、ストーカー事案等への対応強化のため地方警察官を増員するなど、体制の整備に努めています。また、関係機関において、相談担当職員に対する研修等を実施するほか、関係機関間の連携強化を図っています。

(2) 被害者等の一時避難等の支援

警察における被害者等の一時避難のための経費の措置、婦人相談所における一時保護、婦人保護施設における中長期的支援、日本司法支援センター(法テラス)による民事法律扶助等の活用、民間シェルター等に対する財政的援助等の施策を推進しています。

(3) 被害者情報の保護

捜査や公判の段階における被害者情報の保護に配意するとともに、住民基本台帳の閲覧や自動車の登録事項等証明書の交付等の手続きに関して被害者情報の管理の徹底を推進しています。また、配偶者暴力相談支援センター等において、職員に対して被害者情報の適切な取扱いを周知しています。

(4) 被害者等に対する情報提供等

地方自治体や警察等において、相談窓口に関して、リーフレットの配布やホームページへの情報掲載を行っています。また、「女性に対する暴力をなくす運動」期間における広報啓発等の施策を推進しています。

(5) ストーカー予防のための教育等

「若年層を対象とした女性に対する暴力の予防啓発のための研修」等の各種研修や学校等における人権教育の場、非行防止教室等を通じ、ストーカーの被害者にも加害者にもならないための教育啓発等を推進しています。

(6) 加害者に対する取組の推進

警察において、ストーカー行為者に対する精神医学的・心理学的アプローチに係る調査研究等を推進しています。

2 今後の方向性

ストーカー行為等による被害は引き続き深刻な社会問題となっていることなどを踏まえ、「ストーカー総合対策」のほか、「女性活躍加速のための重点方針2015」(平成27年6月すべての女性が輝く社会づくり本部決定)、「第4次男女共同参画基本計画」(平成27年12月閣議決定)に基づき、引き続きストーカー対策を強力に推進していきます。


ストーカー被害防止のためのポータルサイト(トップページ)
URL:http://www.npa.go.jp/cafe-mizen


ストーカー被害防止のためのポータルサイト(相談窓口・支援制度ページ)
URL:http://www.npa.go.jp/cafe-mizen/consultation/index.html