「共同参画」2016年2月号

「共同参画」2016年2月号

行政施策トピックス2

「女性活躍と企業の経営戦略シンポジウム」開催
内閣府男女共同参画局総務課

平成27年8月に「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」が制定され、平成28年4月から、労働者301人以上の企業等は、女性の活躍状況の把握・課題分析、行動計画の策定・届出、情報公表などが義務づけられることとなります。

そこで、内閣府と厚生労働省では、女性活躍推進法に関する理解を深め、今後の企業経営の在り方について考える機会として、平成27年12月21日(月)、日経ホール(東京都千代田区)にて、「女性活躍と企業の経営戦略シンポジウム~女性活躍推進法 本格施行に向けて~」を、日本経済新聞社とともに開催しました。

基調講演

シンポジウムでは、まず吉本明子厚生労働省大臣官房審議官(雇用均等・児童家庭、少子化対策担当)が、「女性活躍推進法について」と題した基調講演を行い、法の成立に至る背景や、施行に伴って企業等に義務づけられる内容などについて説明を行いました。

次に、加藤勝信女性活躍担当大臣、内閣府特命担当大臣(男女共同参画)が、「未来を拓く女性の活躍」と題し、日本における女性活躍の現状や課題、政府のこれまでの取組、女性活躍が企業経営にもたらす効果などについて、基調講演を行いました。同日に行われた「平成27年度女性が輝く先進企業表彰」にも触れ、企業における女性活躍推進の気運が高まることに期待を表明するとともに、「政府としても女性活躍の推進に向けてさらなる取組を進めていく」と語りました。


加藤大臣基調講演


事例紹介・パネルディスカッション

続いて、女性の活躍推進に先進的に取り組んでいる企業4社(千葉銀行、SCSK、サントリーホールディングス、三州製菓)が、自社の取組事例をそれぞれ紹介しました。

その後、コーディネーターの矢島洋子氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング主席研究員)も交え、大久保壽一氏(千葉銀行取締役専務執行役員)、河辺恵理氏(SCSK執行役員 人事グループ副グループ長)、折井雅子氏(サントリーホールディングス執行役員 人材開発本部長)、斉之平伸一氏(三州製菓代表取締役社長)の5名によるパネルディスカッションが行われ、「女性活躍推進には経営トップはもちろん、中間管理職の果たす役割が大きい」、「多様な働き方を取り入れることが企業の持続的成長につながる」、「4月からの法施行に向けてさらに取組を進めたい」などの意見が出されました。


パネルディスカッション


シンポジウムには、企業関係者を中心に、事前申込いただいた600名以上の方が訪れ、女性活躍推進法への理解を深めるとともに、女性活躍推進に先進的な企業の取組に熱心に耳を傾けていました。

また、シンポジウム後の交流会でも、パネルディスカッション登壇者と参加者が活発に意見を交わす姿が見られました。

なお、シンポジウムの様子は「日経チャンネル」でライブ配信され、アーカイブとしても配信されています。

http://channel.nikkei.co.jp/businessn/151221fepl/


シンポジウム後の交流会の様子