「共同参画」2015年 10月号

「共同参画」2015年 10月号

行政施策トピックス4

東日本大震災被災地における女性の悩み・暴力相談事業
内閣府男女共同参画局推進課暴力対策推進室

内閣府男女共同参画局では、平成24年から、岩手県、宮城県及び福島県に臨時相談窓口を開設し、女性の悩みや暴力に関する相談事業を実施しています。

この事業は、相談者の気持ちに寄り添いながら話を聞き、相談者が抱える不安や悩みを整理して、必要な相談や支援につなげることを目的としています。

現在も、地方公共団体及びNPO等と協力して、電話や面接により相談を受け付けるとともに、仮設住宅等へ訪問して直接相談を受け付けています。

この度、平成26年度に実施した本事業の集計結果と、事業開始(平成24年2月11日)からの統計を報告書にまとめました。

【平成26年度の集計結果】

  • ○ 平成26年度の相談件数は2,144件でした。
  • ○ 相談者の年齢は「40代」が514件(24.0%)と最も多く、次いで「50代」が353件(16.5%)、「30代」が303件(14.1%)でした。
  • ○ 配偶者からの暴力(DV)に関する相談件数は306件でした。暴力の形態別としては、「精神的攻撃(経済的・社会的含む)のみ」が162件(52.9%)と最も多く、次いで「身体的暴行と精神的攻撃」が104件(34.0%)、「身体的暴行のみ」が27件(8.8%)となっています。

【事業開始からの集計結果】

  • ○ 事業開始からの相談件数の総数は、約1万4千件でした。
  • ○ 相談内容(複数回答)は、不安や抑うつなどの「心理的問題」が6,354件(45.3%)と最も多く、次いで、生きがいや孤独・孤立などの「生き方」が5,009件(35.7%)、親やきょうだい、子供との関係などの「家族問題」が4,197件(29.9%)となっています。(図)

※ 詳細は、男女共同参画局のホームページhttp://www.gender.go.jp/policy/saigai/bo-reports.htmlを御覧ください。


図 相談内容別件数 <複数回答>