「共同参画」2015年 10月号

「共同参画」2015年 10月号

行政施策トピックス1

『日本トイレ大賞』表彰式及びシンポジウムの開催
内閣官房すべての女性が輝く社会づくり推進室

「日本トイレ大賞」について

平成27年9月4日、国立新美術館において「日本トイレ大賞」表彰式及びシンポジウムを開催しました。

トイレは、誰もが毎日使用する日々の暮らしに欠かせないものであるだけに、例えば、(1)個室ゆえ、女性への性犯罪などの犯罪の現場となりやすい、(2)女性が安心してトイレを利用できる環境がないと、学校、職場など社会参画への女性のアクセスが制約される、(3)災害時に使用できなくなったりすると、衛生環境が劣悪化し、感染症や甚大なストレス等、健康被害が拡大するといった様々な課題が存在します。このような中で、生活に密着した観点から改善を図っていくために、平成27年6月に決定された「女性活躍加速のための重点方針2015」に「日本トイレ大賞」の実施が盛り込まれました。

「日本トイレ大賞」は、上記のような認識の下、例えば、(1)災害時にも快適なトイレ環境を維持できる優れた災害用トイレの開発、(2)日本の技術を生かした発展途上国におけるトイレ環境整備の支援、(3)地域の方々や学校の生徒たちが中心となったトイレの維持管理・清掃活動など、トイレに関する優れた取組を選定し、表彰することとしたものです。この表彰を通じ、こうした取組を推進する機運が、一層高まることを期待しています。

改善前のトイレと子供たち


【写真1】ケニアにおいて日本の貢献でトイレが改善され喜ぶ生徒たち(株式会社LIXIL、途上国のトイレを改善するプロジェクト)


「日本トイレ大賞」表彰式及びシンポジウムの開催(平成27年9月4日)

平成27年5月26日から7月20日の応募期間に、378件もの応募が寄せられ、外部有識者による選考審査会を経て、次ページの表のとおり、関係各大臣からの賞として28件の受賞を決定しました。応募の中には、受賞案件に限らず素晴らしい取組が多く見られました。

表彰式では、受賞者に、有村治子・女性活躍担当大臣から賞状を授与しました。

続くシンポジウムにおいては、5組のパネリストから、取組の具体的な内容や工夫した点などをお話しいただきました。また、赤澤亮正・内閣府副大臣も出席し、取組の中で苦労した点についてパネリストに質問をしたりするなど、活発な議論が行われました。

「日本トイレ大賞」

http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kurashinoshitsu/hyosho/


1995年阪神淡路大震災災害対応トイレの内部状況


マンホール直結型(強固で透けないパネルを使用)


和式トイレを洋式として使用できる折畳便器
【写真2】災害時のトイレ(株式会社総合サービス、災害用トイレの技術開発)


表 日本トイレ大賞 受賞者及び受賞案件名一覧