「共同参画」2015年 3・4月号

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共同参画情報部 News

News 1 < 内閣府 > 「ダイバーシティ・マネジメントセミナー」開催報告

内閣府は、企業の管理職等を対象として、ワーク・ライフ・バランスの取組の推進と女性を含めた誰もが能力を発揮できるマネジメントのあり方について考えることを目的に「ダイバーシティ・マネジメントセミナー」を開催しました。これは、日本経済団体連合会との共催により実施したもので、12月18日に東京で、1月21日に大阪で開催し、延べ200名超が参加しました。

基調講演には、東京会場では武石恵美子氏(法政大学キャリアデザイン学部教授)が、大阪会場では松浦民恵氏(ニッセイ基礎研究所主任研究員)が登壇されました。

この講演の中で「女性の活躍推進を図るには、均等施策(管理職等への登用)とワーク・ライフ・バランス施策(両立支援策を含むワーク・ライフ・バランス支援)を同時に進める必要があります。均等施策を進めるうえでは、女性の『仕事のやりがい』を高めることが重要であり、ワーク・ライフ・バランス施策の充実については、育児や介護をしながらも長期的にキャリア形成ができるような働き方改革が求められます。これらの取組において、最も重要な役割を担うのは管理職です。これからの管理職は業務のマネジメントだけではなく、部下のマネジメントにも時間を割く必要があります。多くの企業がダイバーシティを経営戦略と捉え、社員の能力を活かせるマネジメントを進めていくべきと考えます。」と発言されました。

講演後の事例報告では、第一生命保険人事部の吉田久子氏から、同社のDSR経営(価値創造経営)とダイバーシティ&インクルージョンに関する取組を、また、同社団体保障事業部の望月麻実子氏・堂後和美氏、団体年金サービス部の花井志乃氏から、それぞれの部署における業務改善のための運営体制や具体的な取組をご説明いただきました。

ワークショップでは、日経BP社執行役員の麓幸子氏をファシリテーターとして、「働き方改革」を進めるにあたっての阻害要因や、効果的な施策について参加者間での活発な討議が行われました。


講演をされる武石氏



第一生命株式会社による報告