「共同参画」2014年 3・4月号

「共同参画」2014年 3・4月号

巻頭言

先日、理化学研究所の小保方晴子さんがリーダーを務める研究ユニットが、刺激を与えることで様々な細胞になる能力を持つ万能細胞「STAP細胞」の作製に世界で初めて成功したという大変喜ばしいニュースがあった。既存の価値観にとらわれない柔軟な発想と、夢の実現に向けた揺るぎない強い信念が、この成果につながったのだと思う。

わが国で研究開発や技術職に携わっている女性は海外に比べてまだ少ないものの、彼女たちは、グローバル競争がますます激しさを増し、世界が変化のスピードを速める中で、極めて重要な役割を担っており、企業においてもイノベーションを推進する大きな力となっている。

女性の活躍を更に進めることは、企業にとって最も重要な経営課題の一つであり、経団連においても熱心な議論が交わされている。今後、各社の具体的な取り組みが進展し、より多くの女性が様々な分野において小保方さんのように自分の夢に挑戦し、素晴らしい活躍を遂げるようになれば、わが国の経済社会の将来に、より明るい展望が拓けてくるものと私は確信している。

一般社団法人 日本経済団体連合会 会長 米倉 弘昌
一般社団法人日本経済団体
連合会 会長
米倉 弘昌

主な予定

3月10日 農山漁村女性の日(主唱:農林水産省)
3月10日~21日 第58回国連婦人の地位委員会(CSW)・(ニューヨーク)