「共同参画」2013年 7月号
行政施策トピックス1
第5回東アジア男女共同参画担当大臣会合への参加について
内閣府男女共同参画局総務課
平成25年5月15(水)〜16日(木)、中国北京において、東アジア13カ国の参加を得て「第5回東アジア男女共同参画担当大臣会合」が、人民大会堂における沈躍躍(シェン・ユェユェ)全国人民代表大会常務委副委員長兼中華全国婦女連合会主席及び宋秀岩(ソン・シュウヤン)国務院婦女児童委副主任兼中華全国婦女連合会副主席・書記処第一書記による歓迎・開会挨拶を皮切りに開催されました。
本会合は、平成18年に我が国で開催された後、継続的に開催されており、第2回会合は平成19年12月にインド・ニューデリーにて、第3回会合は平成21年6月に韓国・ソウルにて、第4回会合は平成23年11月にカンボジア・シェムリアップにて開催されました。
今回、我が国からは、別府充彦内閣府大臣官房審議官が森まさこ内閣府特命担当大臣(男女共同参画)の代理として出席しました。また、会合の合意文書として「北京閣僚共同コミュニケ」が採択されました。
会合の概要は以下のとおりです。
会合の様子
テーマ
「ジェンダー主流化─成果と課題」、「女性に対する暴力撤廃」及び「雇用におけるジェンダー差別の撤廃」の各テーマについて、各国代表によるプレゼンテーションが行われました。
参加国
東アジア13カ国(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、オーストラリア、中国、日本、韓国)が参加しました。
各国代表
日本からの発表
日本からは、最近の動きとして、安倍総理が先頭に立って、「女性が輝く日本」を創り上げるため、女性の力の活用や社会参画の促進を図るための取組を積極的に進めていることを紹介したほか、各国の参考となる取組として、(1)「東日本大震災」の被災地における女性の悩み・暴力相談事業、(2)男女共同参画推進連携会議の枠組みによる、国連の「女性のエンパワーメント原則」(WEPs)への理解を企業に促進する取組、(3)「男女の仕事と生活の調和」の実現に向けた政労使による「仕事と生活の調和憲章」の改定等を紹介しました。
北京閣僚共同コミュニケ
会合の最後に、北京閣僚共同コミュニケが採択されました。
- 政治的関与の強化、法制度、政策等の改善、事実上の男女平等の実現を図る。
- 地域の連帯の促進、東アジアの国々の女性間コミュニケーション、友情、協力を強化する。
- 東アジア男女共同参画担当大臣会合と東アジア家族に関する大臣フォーラムとの統合を希望し、フォローアップに努める。等
また、東アジア男女共同参画担当大臣会合の将来の在り方に関して、閣僚円卓会議も開催され、各国が意見を発表しました。日本からは、森大臣のビデオメッセージを紹介後、(1)大臣レベルでの会合が、(2)「男女共同参画」というテーマを必ず含んで、(3)「東アジア」という枠組みで現在の参加国が原則維持される、ことを条件に東アジア家族に関する大臣フォーラムとの統合に賛成しました。この方針でコンセンサスが形成され、今後は、東アジア家族に関する大臣フォーラム側でのコンセンサスが必要となります。
森大臣のビデオメッセージを紹介
スピーチを行う別府内閣府大臣官房審議官