「共同参画」2013年 7月号
巻頭言
国際婦人年、メキシコシティでの初の世界女性会議開催と時を同じくして誕生したわが子も今や三人の子の母親となっている。けっこうな時間が経過していることになる。ヨーイドンで始まった世界の男女平等への道はマラソンレースのように今や、その実力の差が鮮明になってきている。
我が国でも時代の要請を受け、男女共同参画基本法を始め、地方でも同様の条例と制度は整備されてきている。25年前とは格段の差がある。しかしながらジェンダーギャップ指数によれば、我が国は135か国中、101位となさけない地位に甘んじている現実。私が農村社会の封建的な家族の長男の嫁として、三人の子育てをしながらフルタイムで働いてきた中で感じることは、今後はより具体的な展開が必要ということです。
例えば、嫁には相続権がない。日本の国土を守り、営々と築いた基盤が一瞬のうちにこわされ、家族崩壊という現実も目にしています。政策決定の場への積極的な是正措置、すなわち、国会議員を初め、あらゆる分野への意図的な力の設定が不可欠です。少子高齢社会にあって成熟した大人社会へ移行する過渡期、社会を変える力、支える力、明日を生み出す力、これは女性の力です。
東日本大震災に遭遇した中で、防災、安心安全な備えのために日常を担う女性の力は欠かせません。次世代のためにも、だれかに何かを期待するのではなく、自分たち一人ひとりが仲間と連携しながら、確かな一歩を強く踏み出しましょう。総論から各論へ。地域から世界への時代です。
全国地域婦人団体
連絡協議会会長
埼玉県議会議員
柿沼 トミ子
主な予定
7月11日 | 男女共同参画フォーラム(大阪府堺市) |
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10月5日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(和歌山県上富田町) |
11月9日 | 男女共同参画フォーラム(埼玉県さいたま市) |
11月10日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(茨城県阿見町) |
11月12日〜25日 |
女性に対する暴力をなくす運動(主唱:男女共同参画推進本部) (11月25日 女性に対する暴力撤廃国際日) |
11月17日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(北海道苫小牧市) |