「共同参画」2013年 4・5月号

「共同参画」2013年 4・5月号

行政施策トピックス1

「働こう!なでしこ学生サミット」
内閣府男女共同参画局推進課

内閣府では、女性の活躍促進や積極的改善措置(ポジティブ・アクション)に対する理解を深めるため、主に女子大学生を対象とした「働こう!なでしこ学生サミット」を開催し、企業における女性の活躍促進に関する課題について、予選を勝ち抜いた大学生5チームが解決策の提案・プレゼンテーションを行う「学生コンペティション」や企業の女性人事担当者によるトークセッションを行いました。(平成24年12月13日(木)東京ウィメンズプラザ)

第1部の学生コンペティションの課題は、若い男性社員や男性管理職のつぶやきも参考にしつつ、入社3年目の女性社員や、育児をしながら昇任を目指す中堅女性社員の悩みを解決するための、彼女たちの会社における施策(ビジネスプラン)を考えるというもので、参加した学生からは、「自分が実際に働くときにどのような会社が良いかを考えた」という声を多く聞きました。

また、「女性管理職が少ないということは、女性を育てた管理職も少ないということ」「女性だけでなく、男性もライフステージを見据えて働く必要がある」と、上司や男性に着目したアイディアも多く、キャリアプランを上司と共有する、時間対生産性を考慮したポイント制業務評価制度を導入する、管理職向けに女性部下を育成する研修を行うなど、様々な角度から完成度の高い解決策が提案されました。審査委員の山田氏からは「今から管理職で働けるのではないかと思える出来」と称賛の声が上がり、審査委員長の渥美氏からは、「男女共同参画が実現し、女性が活躍できる職場、男性も子育て・介護をしながら働ける職場となることは、本当に意義深い。これからも男女共同参画の勉強を深めていただきたい」とエールが送られました。

渥美由喜氏(株式会社東レ経営研究所)から表彰
渥美由喜氏(株式会社東レ経営研究所)から表彰

第2部のトークセッションでは、山田氏をコーディネーターに迎え、官民の女性人事担当者4名から、ご自身や社内の女性たちがどのように活躍しているか、大学生たちがこれから企業で活躍するためにどのようなことが必要か、ということについて話を伺いました。「困ったときに、『助けて』と周りに言うことも大切(芦原氏)」「活躍している人は、好奇心が旺盛。将来のビジョンを明確に持っていて、多くの人を巻き込む力がある(梅田氏)」「自分と違う価値観や考え方も受け入れた上で、素の自分を自分の言葉で話せるといい(野口氏)」「女性は予期せぬライフイベントで仕事が中断されることが多い。想定外の状況も前向きに肥やしとして受け入れる姿勢を持って欲しい(南氏)」など、ご自身のキャリアから、学生たちの背中を押してくれる言葉が次々と出てきました。

山田昌弘氏(中央大学)
山田昌弘氏(中央大学)

芦原幸子氏(カゴメ株式会社)
芦原幸子氏(カゴメ株式会社)

梅田恵氏(日本アイ・ビー・エム株式会社)
梅田恵氏(日本アイ・ビー・エム株式会社)

野口良子氏(第一生命保険株式会社)
野口良子氏(第一生命保険株式会社)

南順子氏(内閣府)
南順子氏(内閣府)

「働こう!なでしこ学生サミット」の開催結果は、内閣府男女共同参画局のURLに掲載しております。詳細はこちらをご参照ください。

http://www.gender.go.jp/public/event/2012/nadeshiko.html