「共同参画」2011年 6月号

「共同参画」2011年 6月号

取組事例ファイル/企業編

サノフィ・アベンティス株式会社

La Maisonの理念に基づきポジティブな企業風土づくりに取り組む

1.会社と社員のWin-Winの関係づくりをめざすLa Maisonプロジェクト

サノフィ・アベンティスでは、日本語で「家」を表す「La Maison」というフランス語を、会社と社員のWin-Winの関係を表す言葉と捉えています。

Building La Maison Togetherのスローガンの下、社員とマネジメントがともに会社を進化させるというLa Maisonの理念を、「Work for Japan」「Diversity」「働きやすい環境づくり」の3領域で具現化するLa Maisonプロジェクトを立ち上げ、社内公募で参加した社員がマネジメントと一体となって会社と社員のWin-Winの関係づくり、ポジティブな企業風土づくりに取り組んでいます。

2.社員のWinをめざした活動

La Maisonプロジェクトの活動のうち、「Diversity」「働きやすい環境づくり」の領域の活動では、社員のWinを意識し、会社への育児介護制度の提案のほか、男性社員の育児休業取得体験談の社内報掲載や出産・育児・介護に関する制度紹介ハンドブックによる意識啓発に取り組んだ結果、下記の通り会社制度の拡充と利用率向上を達成することができました。

1 育児休業制度

◇制度:子が満2歳の誕生日以降最初に到来する4月末日まで取得可

◇利用状況:女性の育児休業取得率は過去3年間100%(過去3年間に男性3名、女性62名が取得)。特に、2008年、2010年は男性各1名が育児休業を1ヵ月取得

2 介護休業制度

◇制度:通算365日取得可(回数制限無)

◇利用状況:過去3年間に女性3名が取得、うち1名は管理職

3 短時間勤務制度

◇育児:小学校3年の3月末日まで、過去3年間に男性12名、女性59名が利用

◇介護:通算365日まで、過去3年間に女性3名が利用

その他にも子の看護休暇や育児のための時間外労働や深夜業の制限も整備され、これらの活動を通じて2007年には次世代認定(くるみん)マークを取得したほか、2010年には、厚生労働大臣優良賞を受賞しました。

3.会社のWinをめざした活動

一方で会社のWinをめざした活動では、社員自身がワークライフバランスの推進に主体的に取り組み、自己啓発など余暇の活動と生産性向上の好循環を生み出す活動を展開してきました。その結果、2007年より3年連続で有休取得率を向上させつつ社員一人当たり売上高を高めるなどの成果を得る事ができました。

また「Work for Japan」の領域ではボランティアやエコロジー活動を全社で行い、社会への貢献意識を高めるとともに社員同士の絆を深め一体感を醸成する活動を継続してきました。

サノフィ・アベンティスは、今後も様々な全社的活動を通して、会社と社員のWin-Winの関係づくり、ポジティブな企業風土づくりに取り組んでいきます。

出産・育児に関する制度紹介ハンドブック
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社内メルマガ掲載の育児休業取得男性社員インタビュー記事
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活躍社員を紹介し自己啓発やキャリア開発に自ら挑戦したいというマインドを醸成
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会社概要/サノフィ・アベンティス株式会社

サノフィ・アベンティスグループはフランス、パリに本社を置くグローバル・ヘルスケア企業です。グループの一員であるサノフィ・アベンティス株式会社は、東京に本社を置き、全国で約3000人の社員を擁する製薬企業です。主に循環器疾患、血栓症、代謝性疾患、がん、中枢神経系疾患、内科系疾患の患者さんの治療に貢献する医療用医薬品の研究開発、製造・販売を行っています。