「共同参画」2011年 2月号

「共同参画」2011年 2月号

リレートーク

Relay Talk 1 広島県安芸郡熊野町 くまのセミナー 会長 伊藤 まゆみ

  • 広島県安芸郡熊野町 くまのセミナー 会長 伊藤 まゆみ
  • 筆の~都の~♪ハァーサッコリャサ♪ 熊野のまちは~♪

    これは、筆祭り唄。毎年秋分の日に開催される「筆祭り」で、高らかに唄われている。熊野町は、伝統文化である筆づくりを基幹産業とした、人口2万5千人余りの町である。3年前、「男女共同参画宣言都市」となった。役場正面には、毎日大きな懸垂幕が、誇らしげに掲げられている。

    「くまのセミナー」では、年間5・6回さまざまな事業を企画運営して、男女が対等なパートナーシップを築ける社会をめざして活動している。例えば、男女共同参画講演会を開催したり、食育や環境教育を学ぶため、子どもも大人も男女が一緒になって、麦の収穫などの体験農業をする。運営準備は大変であるが、みなさんの笑顔が励みになる。これからも普段の生活からさまざまな角度で共同参画を進めていくお手伝いをしていきたい。

Relay Talk 2 名古屋市男女平等参画推進センター センター長 渋谷 典子

  • 名古屋市男女平等参画推進センター センター長 渋谷 典子
  • 「伝える」「つなげる」「行動する」―三つの方向から企画事業を展開しています。例えば、「伝える」「つなげる」を目的とする市民交流事業では「広める企画」「深める企画」―二つの視点から事業を開催しています。

    「広める企画」―名古屋城と女性史を関連づけたシンポジウム「それ行け!名古屋城」には歴史に関心ある男性たちが多数参加し、講演会「ドラゴンズを社会学する」では世代を越えてドラゴンズ・ファンが集合したこともあります。

    「深める企画」―チャレンジ・フォーラム「社会人が大学の門をくぐる時」から書籍『女性たちの大学院』(生活書院:2009年)が生まれました。平成22年6月には「ISO26000」に着目し、シンポジウム「男女共同参画の視点で考えるCSR」を開催しました。今後も、多様なステークホルダーを巻き込み男女共同参画社会の実現へとつなげていきたいと思っています。