「共同参画」2011年 1月号

「共同参画」2011年 1月号

リレートーク

Relay Talk 1 元かがわ男女共同参画推進員 橋本 佳樹

  • 元かがわ男女共同参画推進員 橋本 佳樹
  • 私は現在、「香川淡水魚研究会」・「NPO法人ニッポンバラタナゴ高安研究会」にて、身近な地域の環境に目を向けて、絶滅が心配される淡水魚を保護する活動に取り組んでいます。

    日本在来の淡水魚は、メダカなど人間の近くで生息する魚を中心に、環境の悪化等で絶滅に直面する種が増えている現状です。これらの淡水魚を含め、広く生きものや地域の自然に関心をもってもらい、生息に適した環境に戻していくためにできる活動を考えて実践しているところです。

    この活動にあたっては、子どもから年輩の方々までの幅広い世代が、一人ひとりの得意な分野を生かして参画することができます。私も、「かがわ男女共同参画推進員」として活動した中で、交流した皆様から学んだことが大いに糧になっています。今後とも、男女共同参画の理念が環境保全活動の現場で息づくよう力を尽くします。

Relay Talk 2 ちば県民共生センター 真木 ひとみ

  • ちば県民共生センター 真木 ひとみ
  • 千葉県は都市部、農村部、漁村部ありと多様性に富んでおり、男女共同参画に対する関心も取組みも地域差があります。このような中で当センターが力を入れているのが地域推進員制度です。地域推進員は名称が示すようにセンターと協働し、それぞれの地域特性に合わせた啓発事業を企画運営する方々です。

    今年の面白い試みの一つが、中学校での“出前寸劇”。なんと地域推進員と県・市町村職員が即席劇団員としてデビュー!家庭や学校でありがちな場面の寸劇を通して男女共同参画を考えようというもので、男女共同参画という言葉さえ知らなかった生徒たちの多くが、寸劇を通して気づき、考えてくれました。

    私は地域推進員事業のほか講座と情報誌を担当していますが、今後もさまざまな切り口で幅広い年代層に男女共同参画の気づきを働きかけていきたいと考えています。