「共同参画」2010年 10月号

「共同参画」2010年 10月号

共同参画情報部 News

News 1 <内閣府> 男女共同参画宣言都市奨励事業(福井県永平寺町)開催

8月7日、福井県永平寺町と内閣府との共催で、永平寺町男女共同参画宣言都市記念式典が開催されました。

オープニングセレモニーの永平寺町混声合唱団による大合唱で華やかに幕を開けた記念式典では、内閣府から男女共同参画の現状や政府の取組等について報告があった後、「ありがとうメッセージ」作品コンクール表彰が行われました。

続いて、町内のボランティアグループが、身近な出来事を題材とした寸劇「みんなの家はどっちかな…?」を演じた後、永平寺町男女共同参画都市宣言文の群読が町長・各世代の代表者総勢24名で行われ、声高らかに力強く宣言文が読み上げられました。

さらに、弁護士の住田裕子氏により、「一人ひとりが輝こう…私の個性もあなたの個性も」と題した記念講演が行われました。講演では、御自身の体験を織り交ぜながら、「男女共同参画社会の実現のためには、老若男女を問わず、『ごめんなさい』『ありがとう』の言葉を意識して言うように心がけることが大事である。また、相手を認め、相手に感謝する気持ちを大切にしてほしい。」等と、わかりやすく、楽しくお話いただきました。

News 2 <国立女性教育会館> 「女子中高生夏の学校2010」実施報告

国立女性教育会館では、8月12日(木)~14日(土)の2泊3日で、科学技術振興機構からの委託による本事業を実施しました。多数の学会、大学、企業等が協力し、科学研究者・技術者、大学生・大学院生が、参加した女子中高生、保護者・教員と親密に交流し、理系進路選択の魅力を伝えました。

進化し続ける夏学も今年で6回目を迎え、定番の実験・実習、35のポスターセッションは、中高生が最先端の科学技術を体験し、直接キャリア相談ができる最高の場となりました。保護者・教員対象の「サイエンスカフェ」では、企業から保護者への生の情報や現在の国・企業の動きを紹介しました。ワールドカフェ方式のディスカッションはとても有意義で、参加者から「あっという間の2時間だった」という声もあがりました。教員用プログラムでは、この事業の成果を教育現場へ広げる試みとして簡単な指導案を作成しました。また、大学生のTA(ティーチング・アシスタント)が企画した「才媛バトル」や「才媛双六」では科学の楽しさに触れました。

参加者にとって、生きた科学・技術の世界に触れ、新しい宝物の発見と出会いの3日間になりました。

News 3 <国立女性教育会館> 平成22年度「NWECフォーラム」実施報告

国立女性教育会館では、8月27日(金)~29日(日)に、全国で男女共同参画社会の形成をめざし、研究や実践活動等を行っている個人・団体等の相互交流とネットワークづくりを推進するために、平成22年度「男女共同参画のための研修と実践の交流推進フォーラム(NWECフォーラム)」を実施しました。

初日のシンポジウム「未来へのメッセージ~男女共同参画社会への展望 一歩先に進むための関係づくり~」では、仙台市長の奥山恵美子さん、株式会社まちづくりカンパニー・シープネットワーク代表取締役の西郷真理子さん、宇都宮大学教授の廣瀬隆人さんから、女性の地域参画や関係づくりを軸に、それぞれの実践を踏まえたお話をいただきました。

また、期間中は6回にわたり、66件のテーマワークショップ(全国からの応募58件、国立女性教育会館提供7件、文部科学省提供1件)を実施しました。

全国から集まった1,400名を超える参加者が、熱心に学び、交流をする貴重な3日間となりました。

News 4 <内閣府> 「国連女子差別撤廃委員会(CEDAW)シモノビッチ委員を招いて~聞く会」を開催

9月2日、内閣府において男女共同参画推進連携会議企画委員会主催の標記会合が開催され、NGO等を含めて多数の方が参加しました。

2003年から現在まで、CEDAW委員を務め、03年及び09年の日本政府報告審議に参加し、「最終見解」フォローアップ事項を担当しているドゥブラヴカ シモノビッチ氏を招きました。

はじめに、CEDAW委員の林陽子氏より、「国連新ジェンダー機関(UN Women)の設立について」及び「女子差別撤廃条約個人通報制度の現況」の説明がありました。

次に、シモノビッチ氏より、「女子差別撤廃条約のフォローアップ制度について」の講演がありました。講演の中では、各締約国から提出されたフォローアップ報告の審査方法、日本のフォローアップ項目の内容、他の締約国におけるフォローアップ制度の実施状況等についてお話がありました。

その後、参加者から、多数の質問・意見が出され、それらに対して、林氏・シモノビッチ氏がそれぞれコメントしました。