「共同参画」2010年 7月号

「共同参画」2010年 7月号

共同参画情報部 News

News 1 <国立女性教育会館> 平成22年度「家庭教育・次世代育成支援のための指導者養成セミナー」を開催

国立女性教育会館では、去る5月21日~22日の1泊2日で「家庭教育・次世代育成のための指導者養成セミナー」を実施しました。当日は、132名が参加しました。

家庭教育・次世代育成に関する支援のあり方としては、社会全体で家庭・親等を支援することの重要性や「親が親として育つ」機会の確保が大きな課題となっています。

今年度は、「社会全体で子育てを支援するための環境整備-家庭の役割、支援者の役割」をテーマとして取り上げ、白梅学園大学の汐見稔幸学長の講演を始め、男性を含めた社会全体・地域ぐるみの次世代育成支援のあり方について事例研究や分科会での話合い等、支援の方策についての討議を行いました。まとめの全体会では、分科会の講師によるパネル・ディスカッションを行い参加者で各分科会の話合いを共有しました。

家庭教育・次世代育成支援関係行政担当者、子育てネットワーク・サポーター等のリーダー、企業の次世代育成支援担当者等、様々な立場の方々が一堂に会し、情報交換・交流を深める貴重な機会となりました。

News 2 <国立女性教育会館> 平成22年度「女性関連施設・地方公共団体・団体リーダーのための男女共同参画推進研修」を開催

国立女性教育会館では、6月9日~11日に「女性関連施設・地方公共団体・団体リーダーのための男女共同参画推進研修」を開催しました(女性関連施設管理職コースは全国女性会館協議会との共催)。全国から143名の参加者を得て、地域の男女共同参画を積極的に推進するリーダーとして必要な知識、マネジメント能力、ネットワーク力を身につけるための、専門的・実践的な研修を行いました。研修では、男女共同参画社会における現状と課題を明らかにし、組織の基盤強化や第3次男女共同参画基本計画に向けての取組等について、講義やワークショップを通じて学びました。第3次男女共同参画基本計画の中間整理では、女性関連施設・地方公共団体・民間団体の役割が記載されていることから、それぞれの今後の事業や活動の方向性について、活発に意見交換が行われました。参加者からは、「今抱えている課題への解決の糸口が見つかった。」「仲間が増え、地域で実践するためのネットワークが広がった。」という感想をいただきました。

News 3 <内閣府> 男女共同参画社会づくり功労者表彰(内閣総理大臣表彰)

内閣府では、多年にわたり男女共同参画社会に向けた気運の醸成等に功績のあった方や、各分野において実践的な活動を積み重ね、男女共同参画の推進に貢献してきた方などを内閣総理大臣から表彰しており、6月22日に表彰式を行いました。

今年度の受賞者は以下のとおりです。(50音順:敬称略)

井上 耐子(前鳥取県連合婦人会会長)

神田 道子(独立行政法人国立女性教育会館理事長)

北城恪太郎(日本アイ・ビー・エム株式会社最高顧問)

小舘香椎子(日本女子大学名誉教授)

髙木  直(前山形県男女共同参画審議会会長)

土屋 貞代(前静岡県地域女性団体連絡協議会会長)

冨永 暉子(前福岡県男女共同参画審議会会長)

中山 敏子(熊本県男女共同参画活動交流協議会会長)

山岸 治男(前大分県男女共同参画審議会会長)

脇山 順子(前長崎県男女共同参画審議会会長)

女性のチャレンジ賞(男女共同参画担当大臣表彰)

内閣府では、起業、NPO法人での活動、地域活動等にチャレンジすることで輝いている女性個人や女性団体、そのようなチャレンジを支援する団体を男女共同参画担当大臣から表彰しており、6月22日に表彰式を行いました。

今年度の受賞者は以下のとおりです。(50音順・敬称略)

女性のチャレンジ賞

梅木あゆみ(有限会社コテージガーデン代表取締役)

寒川 子(前美山村森林組合代表理事組合長)

新関さとみ(さとみの漬物講座企業組合理事長)

藤原たか子(マイスター工房八千代施設長)

女性のチャレンジ支援賞

特定非営利活動法人北海道子育て支援ワーカーズ

(代表理事:小川京子)

女性のチャレンジ賞特別部門賞

(本年度の特別部門は「新しい公共」です。)

田中 美穂(NPO法人STEP・北九州理事)

日置 真世(NPO法人地域生活支援ネットワークサロン理事兼事務局顧問)

森  綾子(NPO法人宝塚NPOセンター専務理事)

News 4 <内閣府> 2010 GLOBAL SUMMIT OF WOMENについて

5月20日~22日、北京においてGlobal Summit of Womenが開催されました。同サミットは女性のためのダボス会議とも呼ばれ、政府、民間及びNPO等の女性リーダー達の交流を通して、女性の経済機会を世界的に大きく広げるというビジョンのもとに集う会議です。今回で20回目を迎え、世界各国から1,000人以上の参加者が集い、日本からも女性経営者など20人以上が参加しました。

今回は、「変革の最前線にいる女性」というテーマのもと、大臣ラウンドテーブル、パネルディスカッション、フォーラム等が実施されました。各会合のスピーカーのみならず、聴衆である多くの参加者自身もスピーカーに質問するなど、活発な意見交換が行われました。

日本からは、開会式の各国ビジネスエグゼクティブ挨拶において、2010WLN実行委員会委員のアキレス美知子氏(あおぞら銀行常務執行役員)より、今年9月19日~21日に東京で開催されるAPEC WLN会合について紹介し、参加を呼びかけました。

また、橘フクシマ咲江氏(日本コーン・フェリー・インターナショナル株式会社代表取締役会長)がCEOフォーラムにパネリストとして参加し、女性がCEOとして活躍する上での課題等について紹介しました。リーダーシップ育成分科会では、佐渡アン氏(NPO法人GEWEL副代表理事)がメンターシップ事例についてコーディネーターを務め、ジュリー・ヒッキー氏(アクセンチュア株式会社財務部長)がパネリストとしてワークライフマネージメント支援事例を紹介しました。

なお、これまでの難民問題等の取組への功績を称え、緒方貞子氏(独立行政法人JICA理事長)がGlobal Women's Leadership Awardを受賞しました。

今回、内閣府男女共同参画局からも職員が参加し、東京開催のAPEC WLN会合を広報するとともに、サミット運営も参考にしつつ、2010WLN実行委員会・内閣府でAPEC WLN会合の開催準備を進めています(詳細は、http://www.apecwln2010.jp/を御覧ください。)。