「共同参画」2010年 7月号

「共同参画」2010年 7月号

連載 その2

「イクメンプロジェクト」が6月17日からスタート!!
~「イクメンの星」に応募してみませんか?~

厚生労働省

今、子育てを積極的に楽しむパパが、「イクメン」と呼ばれ注目されています。平成22年6月の父の日に先立ち、「イクメン」をより多くの人に周知し、男性の育休取得・育児参加を推進するための広報事業として6月17日に「イクメンプロジェクト」がスタートしました。

男性の子育ての現状

勤労者世帯の過半数が共働き世帯となっているなかで、女性だけでなく男性も子育てができ、親子で過ごす時間を持つための環境作りが求められています。調査によると、育児休業を取得したいと考えている男性は約3割いるのに対し、実際の取得率は1.23%となっており、男性の希望と現実は大きく乖離しています。また、我が国の男性の家事・育児関連時間は、他の先進国と比べても最低水準となっており、子どもを持つことや妻の就業継続に対して悪影響を及ぼしています。

育児・介護休業法の一部改正

父親も子育てができる働き方の実現に向けて、男性の育児休業の取得促進策として「パパ・ママ育休プラス」を始めとした改正育児・介護休業法が平成22年6月30日に施行されました。「パパ・ママ育休プラス」とは、父母共に育児休業を取得する場合、休業取得可能期間を2ヶ月延長できる制度です。他にも、妻の出産後8週間以内に父親が育児休業を取得した場合、特例として再度の育児休業取得を認めることや、労使協定により専業主婦家庭の夫などを育児休業の対象外にできるという法律の規定を廃止する、といった改正が行われています。

イクメンプロジェクトの実施

「イクメンプロジェクト」とは、育児を積極的にする男性「イクメン」を周知・広報するプロジェクトです。イクメン候補となる、子を持つ又は持ちたい男性だけではなく、その妻や、労働組合・企業の人事担当者、NPO、地方自治体なども巻き込んだ「参加型」のプロジェクトです。男性が育児をすることについての社会的気運を高め、育児休業を取りたい、育児にもっと関わりたい、という男性の希望をかなえるとともに、遅れている男性の育児参加を進め、夫婦で協力して子育てをする環境を作ることで、出生率の向上と女性の就業率向上を目指します。プロジェクトのホームページでは、男性がイクメン宣言をするコーナーや、イクメンを応援する個人、企業や団体等がサポーター宣言をするコーナーなどを設け、こうした宣言の内容が見られるようになっています。このほか、シンポジウム等の開催などにより、多くの人を巻き込むことで、社会的な気運の醸成を図っていきます。

イクメンの星

ホームページでは「イクメン宣言」を行った方を対象に、「イクメンの星」を公募しています。これはイクメンプロジェクトを推進する「イクメンプロジェクト推進チーム」で選考を行い、毎月1名を「イクメンの星」としてサイト上で紹介する仕組みです。子育てにかかわってよかったことや苦労したこと等の体験談から、キラキラとした子育ての魅力を周囲にPRしていく「イクメンの星」をプロジェクトでは募集しています。

育児休業を取って子育ての第一歩を

子どもや母親のため、また、父親自身のワーク・ライフ・バランスのため、厚生労働省は、父親の育児休業を応援します。子育ての第1歩として、まずは育児休業を取得してみてください。そして是非、その貴重な体験を紹介してください。イクメンをより多くの人や周囲にPRし、男性の子育てのメリットを広めていきましょう。

「イクメンプロジェクト」サイト

http://www.ikumen-project.jp/

イクメンプロジェクト