「共同参画」2010年 3月号

「共同参画」2010年 3月号

取組事例ファイル/自治体編

名古屋市
男女平等推進センター つながれっとNAGOYA

もっと私がひろがる めざす未来と つながる

名古屋市では、「男女平等参画推進なごや条例」を基本的な柱として、「男女共同参画プランなごや21」などの計画により個別・具体的な目標を設定し、市の各機関がその達成に向けた取組を進める形で、男女平等参画施策の推進を図っています。

 名古屋市男女平等参画推進センター「つながれっとNAGOYA」では、男女平等参画を推進する総合的な拠点施設として、講座やセミナーの開催、女性のための総合相談、市民活動支援などを行っています。施設の管理運営等に関しては、指定管理者制度を導入し、特定非営利活動法人参画プラネットが受託しています。開館から6年が経ち、「つながれっと」という愛称のとおり、様々な関係機関と連携し、人と人とのつながりを広げ、年間12万人を超える方々が利用する施設になりました。

「女性のための総合相談」

つながれっとNAGOYA相談室では、電話相談、面接相談、医師・弁護士による専門相談を基幹とし、女性の直面する悩みや問題について、相談者の主体的な解決を図るため、年間3,000件余りの相談を受ける「女性のための総合相談」を行っています。他に、当事者同士の出会いと孤立感の軽減、情報の共有を目指したグループプログラムも展開しています。

特に、女性への暴力・人権侵害などからの自立支援に対して、明確な目的を持った相談および事業を実施しており、相談室の運営は市が直接行っています。

相談ニーズからテーマを取り上げた実践的なセミナーを行うことにより、相談者の問題解決を支援するとともに、より多くの市民に必要な情報を提供しています。個別相談、グループプログラム、そしてセミナーなどの事業が、女性の自立や成長に合わせて活用できるよう年間を通して循環する形で計画されています。

また、DV被害者支援については、精神的自立支援に力をいれながら、市配偶者暴力相談センターをはじめとした様々な関係機関と緊密な連携を取りつつ対応しています。

デートDV防止啓発

昨年6月「デートDVに関する調査報告書」を公表し、この結果を踏まえ、若者向けのデートDV防止啓発カード「恋するふたりのために」を作成しました。コンビニや高校、大学、市民利用施設などで配付しています。あわせて学校など若者に関わる方々を対象とした専門研修会もはじめて開催しました。

これからも関係機関との情報共有や連携を進めながら、若者が将来加害者にも被害者にもならないよう防止教育を進め、DV根絶に取り組んでいきます。

「女性活躍推進企業」表彰制度

本年度より、女性がいきいきと活躍できるような取組をしている企業を認定・表彰する制度を創設しました。個人部門表彰もつくりました。積極的に取り組む企業の功績を称えることにより、企業の取組をより一層促進していきます。

(名古屋市総務局総合調整部男女平等参画推進室/男女平等参画推進センター)

  • つながれっとNAGOYA相談室
  • デートDV防止啓発カード「恋するふたりのために」
  • DV防止啓発カード
  • デートDV防止教育研修会の様子
  • 「名古屋市女性活躍推進企業」認定マーク

名古屋市は市域326.43km2、人口約225万人の政令指定都市です。名古屋のまちづくりは1610年[慶長15年]の徳川家康の天下普請の命により始まりました。本年(2010年[平成22年])は名古屋開府400年となる記念の年です。名古屋はお祭りモード一色に染まります。ワクワクどきどきのイベントから歴史ファンにはたまらないお宝公開展など、100年に一度のスペシャルが目白押しです。開府400年の名古屋にぜひお越しください。