「共同参画」2010年 2月号

「共同参画」2010年 2月号

共同参画情報部 News

NEWS 1 <文部科学省> 第2回日中韓女性科学技術指導者フォーラム開催

平成21年10月31日、高円宮久子妃殿下ご臨席のもと、東京大学で「第2回日中韓女性科学技術指導者フォーラム」が開催されました。本フォーラムは、文部科学省科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成」の一環として、平成20年2月の韓国梨花女子大学での開催に続く2回目として開催されました。今回は、韓国・中国からの代表団を始め、両国の留学生や女性教員を含む百数十名が開催大学である東京大学に参集しました。

冒頭の濱田東京大学総長の開会の辞に続き、国際女性技術者・科学者ネットワークの日本国名誉総裁であられる高円宮妃殿下よりご挨拶をいただき、泉科学技術・学術政策局長、岡島内閣府男女共同参画局長が来賓挨拶を述べた後、3つのセッション及びパネルディスカッションが行われ、今大会のテーマである「科学技術の発展における女性の役割:東アジアの明るい未来に向けて」や「科学技術分野における女性リーダーの育成」等に関し活発な議論が行われました。

第2回日中韓女性科学技術指導者フォーラム開催

NEWS 2 <国立女性教育会館>「人身取引に関する日・タイ合同ワークショップ」の開催

平成21年11月23日~12月5日、「人身取引に関する日・タイ合同ワークショップ」研修のために関係者15名がタイから来日しました。タイでは、JICAが人身取引の被害者保護と自立支援のための関係機関の連携協働を促進するプロジェクトを進めており、プロジェクト初の日本における研修を国立女性教育会館が委託を受けて実施しました。

国際的な協力・連携が必要とされる人身取引の問題解決に向けて、日本・タイ両国の人身取引対策について把握し、理解を深めるために、関係省庁・機関との意見交換や官民シェルターの視察、在日タイ人グループ活動について話を聞く機会が持たれました。

中央・地方政府の被害者保護・シェルター関係者を中心に、検察・警察関係者、NGOで構成された研修メンバーは、被害者の保護と帰国支援に関わる両国関係機関の役割について理解するとともに、防止のための被害者情報のあり方や、両国の法制度の違いについて理解を深めました。(写真:12月3日成果発表会)

「人身取引に関する日・タイ合同ワークショップ」の開催

NEWS 3 <総務省>
国家公務員育児休業法の一部改正

「国家公務員の育児休業等に関する法律の一部を改正する法律」は平成21年11月30日に成立し、同日公布されました。

我が国における急速な少子化を踏まえ、国家公務員においても、男女が共に家庭生活における責任を担いつつ、仕事と家庭の両立をより一層推進することを目的に、以下のような改正内容となっています。なお、同法の施行期日は平成22年6月30日までの政令で定める日です。

(1)配偶者が育児休業中の職員であっても育児休業等を取得できることとしました。現行制度では配偶者と同時に育児休業を取得することはできないとされていますが、これを可能とする改正です。育児短時間勤務及び育児時間の両制度についても同様に、配偶者が育児休業中でも取得可能としました。

(2)子の出生後一定期間内に育児休業を取得した場合には、その後再度、育児休業を取得できることとしました。出産直後の妻の負担を夫が手助けしやすくすることを目的として、現行制度では原則1回のみとされている育児休業の取得を、一定の期間(産後8週間)についてはノーカウントとし、その後再度、取得可能としました。

NEWS 4 <内閣府>
男女共同参画宣言都市奨励事業(茨城県守谷市)を開催

1月23日、茨城県守谷市において、内閣府との共催で守谷市男女共同参画宣言都市記念式典が開催されました。

記念式典では、守谷市男女共同参画都市宣言の宣誓が来場者全員の唱和により行われ、一人ひとりが夢と希望を持ち、心の豊かさを実感できる「思いやりと活力あふれるまちづくり」を目指すことを誓いました。

続いて、内閣府から男女共同参画の現状や政府の取組等について報告があった後、男女共同参画をテーマに募集された標語の入賞者表彰、守谷ふれあい太鼓による和太鼓演技が行われました。

さらに、中央大学法学部教授の広岡守穂氏により、「妻が僕を変えた日~自分らしく生きるために~」と題した記念講演が行われ、5人の子どもたちを妻と一緒に育てた軌跡や子育て卒業後の人生について、語られました。

最後に、公募により採用された「守谷市男女共同参画イメージソング~時を越えても~」が披露され、守谷市における男女共同参画の推進が本格的にスタートしました。

男女共同参画宣言都市奨励事業(茨城県守谷市)を開催

NEWS 5 <内閣府>男女共同参画宣言都市奨励事業(沖縄県宜野湾市)を開催

1月30日、沖縄県宜野湾市と内閣府との共催で、宜野湾市男女共同参画都市宣言記念式典が開催されました。

新崎誠実・新崎洋実姉妹によるピアノ演奏で華やかに幕を開けた記念式典では、男女共同参画をテーマに募集された標語・シンボルマークの入賞者表彰が行われた後、内閣府男女共同参画局岡島敦子局長より、男女共同参画の国際的な背景から、男女共同参画社会の必要性、その現状や政府の取組等についての基調講演がありました。

最後に、宜野湾市長、宣言文起草会議委員、市内の中学生により宜野湾市男女共同参画都市宣言文の朗読が行われました。これにより、「市民が主役のねたての都市・ぎのわん」の実現を目指し、一人ひとりの個性が尊重される男女共同参画社会の形成を、市を挙げて積極的に推進していく姿勢が改めて示されました。その後、舞台上の朗読者と会場をつなぐ「心をつなぐふーせんリレー」が行われ、会場全体が一体となるとともに、大きな拍手が沸き起こり、高潮した雰囲気のまま式典は終了しました。

男女共同参画宣言都市奨励事業(沖縄県宜野湾市)を開催

NEWS 6 <内閣府>男女共同参画推進連携会議・奈良女子大学との共催でシンポジウムを開催

1月31日、「『地域力・女性力を活かして男女共同参画推進』あなたの力に、あなたの力を!-仕事と地域社会に活かす女性力-」と題したシンポジウムが開催されました。

まず、衆議院議員、元内閣府特命担当大臣(男女共同参画等担当)の高市早苗氏から「国政の現場から見る日本の男女共同参画」を演題に基調講演が行われました。

その後、「あなたの力に、あなたの力を!-仕事と地域社会に活かす女性力-」をテーマに、奈良県くらし創造部男女共同参画課長の加藤雅子氏のコーディネートのもと、(株)マザーネット代表取締役社長の上田理恵子氏、木津川市長の河井規子氏、日本労働組合総連合会奈良県連合会会長代理の竹平均氏、NPO法人「Salon de kid’s ネット」理事長の矢田紫真子氏をパネリストに意見交換が行われました。会場から「労働と家庭の両立」、「仕事の原動力」、「非正規雇用の問題」等、多数の質問が寄せられ、会場と一体になってパネル討論が行われました。

男女共同参画推進連携会議・奈良女子大学との共催でシンポジウムを開催