「共同参画」2010年 1月号

「共同参画」2010年 1月号

行政施策トピックス4

ESCAPハイレベル政府間会合と「北京+15」に向けた「聞く会」
男女共同参画局総務課

アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)ハイレベル政府間会合

平成21年11月16日(月)~18日(水)、バンコク(タイ)のアジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)本部において、「ESCAPハイレベル政府間会合」が開催されました。本会合は、平成7年に北京で開催された第4回世界女性会議で採択された「北京行動綱領」及び平成12年にニューヨーク国連本部で開催された国連特別総会「女性2000年会議」成果文書のアジア太平洋地域における実施状況のレビューを行い、その報告を以って、本年3月1日~12日にニューヨーク国連本部で開催予定の第54回国連婦人の地位委員会(通称「北京+15」)に貢献することを目的に開催されました。

会合には、40の国・地域、17の国際機関・組織そしてNGO等が出席しました。我が国政府代表団として、目黒依子国連婦人の地位委員会日本代表・上智大学名誉教授を始め計10名が出席しました。

会合では、我が国も含む各国代表や国際機関・組織、NGO代表等によるステートメントの発表、パネル討議等が行われました。目黒代表は11月16日にステートメントを発表し、「北京行動綱領」実施のために取られた過去5年間の我が国の取組を紹介するとともに、男女共同参画社会の実現に向けた施策の更なる推進のため、第3次男女共同参画基本計画を検討中である旨も述べました。

会合の成果文書として、「北京+15に向けたバンコク宣言」が全会一致で合意採択されました。目黒代表がラポルトゥールに選出され、「宣言」の作成及び採択に主要な役割を果たし、そのリーダーシップは各国及びESCAP事務局に高く評価されました。

「「北京+15」に向けて-アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)ハイレベル政府間会合等を受けて-聞く会」

平成21年12月16日(水)、内閣府地下講堂にて男女共同参画推進連携会議主催の「「北京+15」に向けて-アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)ハイレベル政府間会合等を受けて-聞く会」が開催され、関係省庁、NGO等が参加しました。

本年が「北京行動綱領」採択15周年であることから、今次「聞く会」では、有馬真喜子ユニフェム日本国内委員会理事長から、「「北京+15」に向けて:これまでの国連の動きと日本の男女共同参画」と題し、国連婦人の地位委員会(CSW)の設立やCSWへの日本の参加の経緯、1975年の国際婦人年以降の男女共同参画に関する国連の動きとそれにあわせた日本の動きについての講演がありました。

また、目黒依子国連婦人の地位委員会日本代表・上智大学名誉教授から、11月にバンコクで開催された「ESCAPハイレベル政府間会合」の報告がありました。

最後に、原ひろ子JAWW(日本女性監視機構)代表・城西国際大学客員教授から、「ESCAPハイレベル政府間会合」に先だって、10月22-24日にケソン(フィリピン)で開催された「アジア太平洋NGOフォーラム on 北京+15」について、フォーラムで採択された「最終宣言」や日本からの若い女性の参加等の報告がありました。また、「北京+15」に先だって、本年2月にニューヨークで開催予定の「Global Beijing+15NGO Forum」についての紹介もありました。

アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)ハイレベル政府間会合の詳細については、男女共同参画HPをご覧ください。

http://www.gender.go.jp/international/escap_meeting2009.html

ステートメントを発表する目黒代表(中央)