「共同参画」2009年 7月号
行政施策トピックス
第3回東アジア男女共同参画担当大臣会合への参加について
男女共同参画局総務課
平成21年6月25日(木)~26日(金)、韓国・ソウルにおいて、第3回東アジア男女共同参画担当大臣会合が開催されました。
本会合は、平成18年に我が国で開催されたのち、継続的に開催されているものです(第2回会合は、平成19年12月にインド・ニューデリーで開催)。
今回、我が国からは、武川恵子内閣府大臣官房審議官(男女共同参画局担当)が小渕優子内閣府特命担当大臣(男女共同参画)の代理として出席し、基調スピーチ及び分科会での発表を行いました。また、会合の合意文書として「ソウル閣僚共同コミュニケ」が採択されました。
会合の概要は以下のとおりです。
テーマ
優先テーマは、「経済危機と女性」であり、各国代表による基調スピーチもこのテーマに沿って行われました。
分科会のテーマは、「気候変動及び低炭素のグリーン成長」、「男女共同参画に基づく情報社会」、「ガバナンス及び女性の政治参画」及び「女性に対する暴力」でした。
参加国・機関
今次会合には、東アジアの11カ国(ブルネイ、日本、カンボジア、タイ、マレーシア、中国、インド、インドネシア、韓国、フィリピン、ベトナム)及び2国際機関(国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)及び国連開発計画(UNDP))等が参加しました。
日本からの発表
基調スピーチでは、小渕大臣からの、現在の経済危機を乗り越えるには、女性の力を引き出し集結することが不可欠であること、各国政府はそのための環境整備を早急に進めることが必要であること等を述べたビデオメッセージが上映されました。引き続き、武川審議官から、経済危機から生じる問題は、男女共同参画促進の阻害に繋がりかねない深刻な問題であること、女性の力は経済社会の活力の源であり、今こそ女性の活躍を促進すべきであること等について述べました。
分科会では、「女性に対する暴力」のテーマのもと、武川審議官から、女性に対する暴力の防止と根絶に向けた政府の取組について発表しました。
ソウル閣僚共同コミュニケ
会合の最後に、ソウル閣僚共同コミュニケが採択されました。
コミュニケでは、世界的な経済危機や環境問題が女性にもたらす影響について述べるとともに、分科会テーマに関連した(1)グリーン成長を通じた持続可能な発展、(2)包括的なデジタル経済、(3)ガバナンス及び女性の参画・リーダーシップの促進、及び、(4)女性の安全・健康のための社会保護、に向けた方向性、並びに、男女共同参画のための戦略的パートナーシップとして、男女共同参画の主流化のための協調及び能力構築・評価・フィードバックのためのネットワーキングに向けた方向性が示されました。
また、第4回会合は、平成23年にカンボジアにて開催されることとされました。