「共同参画」2009年 6月号

「共同参画」2009年 6月号

取組事例ファイル/自治体編

岡山市 市民協働で広がる男女共同参画の輪

さんかくウイーク

性別にかかわらず市民一人ひとりの個性が輝く“住みよいまち、住みたいまち”を創造するため、市民と協働して平成13年に制定したのが「岡山市男女共同参画社会の形成の促進に関する条例(さんかく条例)」。本市ではこの条例に基づき、市男女共同参画推進週間(さんかくウイーク)を毎年6月に設け、男女共同参画への理解を深めるための各種イベントを市内全域で開催しています。

その企画・運営の中心となっている「さんかくウイーク実行委員会」は、本市の男女共同参画推進の拠点施設である「さんかく岡山」に登録する市民団体の人や本市が開講する男女共同参画大学(さんかくカレッジ)の修了生、公募した市民、市職員で構成しています。

市民の実行委員の中には、自らが講師を務めるイベントを企画したり、イベント会場に飾る花を生けたりと、趣味や得意なことを活かしている人もいれば、初めての司会をするなど、経験したことがないことに挑戦している人もいます。また、「さんかくウイーク」開催告知のためのパレードで着ぐるみに入ってPRをしたり、各種イベントの会場設営をしたりと、目に見えないところで活躍している縁の下の力持ち的存在の人もいます。

色々な場面で一人ひとりの実行委員が楽しみながら各人の持つ力を発揮していることが「さんかくウイーク」を支える原動力となっていて、実行委員会自体が個性を輝かせる場として、男女共同参画を体現しているとも言えます。

さんかく岡山開設10年

今年、「さんかく岡山」は開設10年目を迎えました。4月には市民と協働で「さんかく岡山10周年を祝う会」を開催し、板東久美子内閣府男女共同参画局長に「男女共同参画の現状と将来展望」と題したご講演をいただきました。参加者からは、「まだまだ、男女共同参画の活動は必要だと思った」「今後も元気を出して活動を続けたい」などの感想が寄せられました。

また、市民と協働で制作した男女共同参画讃歌「さんかくソング~未来へ~」を同会で初披露しました。

DV防止基本計画策定に向けて

本市では、DV被害者の緊急一時保護実施や、全国の市町村に先がけて配偶者暴力相談支援センターを設置するなど、DV施策を積極的に進めてきました。

平成20年の改正DV防止法施行を受け、本市でも「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護のための施策に関する基本的な計画(DV防止基本計画)」を策定することとしました。そして、平成20年度には、策定にあたっての資料を収集するため、全国女性シェルターネットに参加しているDV被害者支援団体を対象に、「DV被害者支援等に関する調査」を市民と協働で行いました。

現在は、市民と協働で「DV防止基本計画策定ワーキンググループ」を設立し、今年度中の同計画策定に向けて内容の検討を進めています。

このように、市民と協働で進める男女共同参画の輪は、確実に広がりをみせています。

(岡山市市民局男女共同参画課)

さんかくウイークPRパレード PRパレードで一番の人気者?!

さんかく岡山10周年を祝う会記念講演 さんかくソング披露

岡山市イメージキャラクター

岡山市は平成21年4月に全国で18番目の政令指定都市となりました。政令指定都市という新しいステージにあわせて、『水と緑が魅せる心豊かな庭園都市』『中四国をつなぐ総合福祉の拠点都市』という2つのめざす都市像を掲げた岡山市都市ビジョン[新・岡山市総合計画]を策定し、市民・事業者と協働して中四国の拠点都市にふさわしい活気と魅力にあふれるまちづくりを進めています。