「共同参画」2009年 3月号

「共同参画」2009年 3月号

リレートーク

Relay Talk 1 加古川市男女共同参画推進専門員 松下 由紀

  • 加古川市男女共同参画推進専門員 松下 由紀
  • 「ジェンダー」という言葉をはじめて耳にしてから約6年。それが男女共同参画への入り口でした。当時は、自分自身が絵に描いたようなジェンダー家庭で育ってきたことを痛感し、カルチャーショックを受けたことを記憶しています。その後、男女共同参画に強く関心を抱くようになり、その学習や推進活動を経て、気がつくと今の仕事に就いていました。今では、自分の気持ちをずいぶんアサーティブに伝えられるようになり、できるかどうか不安なことでも、まずはやってみようという勇気が持てるようにもなりました。共同参画の視点は、仕事だけではなく、家族や地域とのかかわりの中でも大いに生かされています。誰のものでもなく、自分の言動と行動に責任を持つとともに、自分らしく生きることの楽しさと喜びを感じています。そしてこれからも、市民と行政のパイプ役も兼ねながら、地域に根ざした推進活動をしていきたいと思います。

Relay Talk 2 こうち男女共同参画センター 宮本 福一

  • こうち男女共同参画センター 宮本 福一
  • こうち男女共同参画センター「ソーレ」は、高知県・高知市が合同で設置し、指定管理者であるこうち男女共同参画社会づくり財団が運営しています。当センターは、今年の1月に開館10年を迎えました。この10年間、開館を記念した事業として、利用者・団体と「ソーレまつり」を毎年開催しています。また、平成17年には、多くのボランティアの協力のもと、高知県内在住の80歳以上の女性90人の方から、戦前から戦後の厳しい時代の話を聞き書きした「高知の女性の生活史 ひとくちに話せる人生じゃあない」を発行し、後世に残せる財産としました。これからも、女性も男性もお互いに尊重し、責任を分かち合い、性別にかかわりなく社会のあらゆる分野に、ともに参画する「男女共同参画社会」を実現するための拠点施設として、積極的に活動していきます。