「共同参画」2009年 3月号

「共同参画」2009年 3月号

共同参画情報部 News

NEWS 1 <内閣府> 男女共同参画宣言都市奨励事業(熊本県上天草市)を開催

上天草市男女共同参画宣言都市宣言の宣誓の様子

1月24日、熊本県上天草市において、内閣府との共催で上天草市男女共同参画宣言都市記念式典が開催されました。

オープニングの「阿村潟切踊り」で幕を開けた記念式典では、内閣府から男女共同参画の現状や政府の取組等について報告の後、男女共同参画をテーマに募集された標語と作文の表彰が行われました。

続いて、川端市長と市民の代表者による上天草市男女共同参画都市宣言の宣誓が行われ、お互いの人権を尊重しあい、自分らしく生きる喜びを感じ、安心して心豊かに暮らせる社会の実現を目指すことを、来場した約430名の参加者も拍手を以て誓いました。

さらに、落語家の林家染二氏による「~家族の絆が未来を豊かに~ 愉快!痛快!理解!男女共同参画って何?」と題した記念講演とともに落語が披露されました。笑いを誘う軽妙な話の中で男女のパートナーシップの重要性などが語られました。

(写真:上天草市男女共同参画宣言都市宣言の宣誓の様子)

NEWS 2 <内閣府> 「全国男女共同参画宣言都市サミットinおおがき」を開催

5人の首長による共同宣言の読み上げ

1月30日、内閣府と岐阜県大垣市等との共催で「全国男女共同参画宣言都市サミット」が開催され、約750名が参加しました。

最初に、内閣府から男女共同参画社会の形成の現状等を報告後、実践女子大学人間社会学部教授の鹿嶋敬氏による基調講演が行われました。

「なぜ今、ワーク・ライフ・バランスなのか~一人ひとりが輝くまちになるために~」と題した講演では、非正規社員の増加、団塊世代の大量退職、少子高齢化の進展等が続く我が国では、今後の女性の活躍は必須であり、企業も労働環境の改善が必要といった話が語られました。

後半は、男女共同参画宣言都市の福井県越前町長、福井県勝山市長、三重県伊賀市長、山梨県都留市長、大垣市長によるシンポジウムが行われ、宣言都市になった効果や今後の課題等について話し合われました。最後に、5人の首長によりサミット共同宣言が読み上げられ終了しました。

(写真:5人の首長による共同宣言の読み上げ)

NEWS 3 <内閣府> 「男女共同参画フォーラムin ながさき」を開催

第1分科会の様子

1月31日、長崎市において、男女共同参画社会づくりに向けた気運を高めることを目的に、内閣府と長崎県等の共催で「男女共同参画フォーラム in ながさき」が開催されました。

第一部では、内閣府から男女共同参画社会の形成の状況とその実現に向けた取組について報告後、元内閣府男女共同参画局長で、現在は昭和女子大学学長の坂東眞理子氏による基調講演が行われました。「男女共同参画社会の女性の生き方」と題した基調講演では、ご自身の経験なども交えながら、女性の生き方の変遷やこれからについてのアドバイスなどが語られ、会場を埋め尽くした1,000人を超える参加者が熱心に聞き入りました。

第二部では、「地域づくりと男女共同参画」「ワーク・ライフ・バランス」「DV防止」の3つの分科会に多くの出席者が参加し、活動報告やパネルディスカッションのほか、活発な意見交換などが行われ、参加者が理解を深め合う場となりました。

(写真:第1分科会の様子)

NEWS 4 <内閣府> 平成20年度男女の仕事と生活の調和

(ワーク・ライフ・バランス)推進事業を2箇所で開催

内閣府は男女共同参画推進連携会議等と共催して、ワーク・ライフ・バランス推進に資するセミナー等(計12回)を実施しています。このうち、平成21年1月に開催した2箇所の結果を報告します。

仕事と生活の調和を考えるシンポジウム

1月15日、千葉県千葉市において、千葉県男女共同参画推進連携会議等と本シンポジウムを共催しました。パネルディスカッションでは、イケア・ジャパン(株)HRマネージャーから、家族を大切にする企業の取組が語られた他、様々な議論が展開され、最後に来場者による「私のワーク・ライフ・バランス宣言」が発表されました。

「仕事と生活の調和」県民フォーラム

1月26日、奈良県大和郡山市において、奈良県男女共同参画県民会議等と本フォーラムを共催しました。基調講演が行われた後、パネルディスカッションが行われ、その冒頭、同会議が実施したワーク・ライフ・バランスに関する実態調査の結果が紹介され、奈良県の地域性を踏まえつつ議論が行われました。最後に同会議から「笑顔があふれる未来のために」と題した提言が発表されました。

NEWS 5 <文部科学省> 平成21年度~女性研究者支援の新規施策開始

文部科学省では、特に女性研究者の採用割合等が低い分野である、理学系、工学系、農学系の研究を行う優れた女性研究者の養成を加速する、科学技術振興調整費「女性研究者養成システム改革加速」を開始します。

大学や独立行政法人等を対象に、各機関において、安定的な職(任期を付さない職等)に優秀な女性研究者を新規に増員し養成する場合、養成経費として採用規模を踏まえた支援を行います。

我が国は、研究者に占める女性の割合が13.0%と欧米諸国に比べ著しく低い状況にあります。また、「第3期科学技術基本計画」(平成18年3月28日閣議決定)では、女性研究者の採用割合目標として、理学系20%、工学系15%、農学系30%を2010年度までに達成することとされていますが、いまだ達成できていないのが現状です。

女性研究者の活躍促進は、男女共同参画推進の観点はもちろん、我が国が科学技術分野において国際競争力を維持・強化する上でも、また、多様な視点・発想を取り入れ研究活動を活性化させる上でも重要です。そのため、本プログラムにより女性研究者支援を加速することとしています。

NEWS 6 <国立女性教育会館> 女性デジタルアーカイブシステム公開

女性デジタルアーカイブシステム

平成20年10月に公開した女性デジタルアーカイブシステムでは、暮らしに根づいた女性運動を展開した奥むめお(1895~1997)に関する資料をはじめ女性アーカイブセンター所蔵資料の目録情報をweb上でご覧いただけます。

一部資料については高精細の画像も公開し、劣化が進み、文字が判読しにくくなった資料も、安全・簡便に閲覧することができます。

キーワード検索以外に、様々な検索方法が用意され、年表検索では、明治元年から近年までの女性史年表に張られたリンクから、その年の出来事に関わりのある資料を参照できます。これは、女性に関する出来事を調べたいときの参照ツールとして使うこともでき、大変便利です。

また、各種データベース群、女性情報関連ホームページ群などを横断検索できる女性情報CASSから、他のデータベースとの横断検索も可能です。ぜひご利用ください。

女性デジタルアーカイブシステム http://w-archive.nwec.jp/

女性情報CASS http://winet.nwec.jp/hbs/index.html