「共同参画」2009年 3月号
取組事例ファイル/自治体編
長崎県 【~みんなが輝く社会 思いやりの心 支えあう未来~】
長崎県では、平成19年3月に「長崎県男女共同参画基本計画」(改定版)を策定し、男女がともに支え合い、将来に夢を持てる元気な長崎県づくりを進めることとしています。
県内には4市(長崎、佐世保、諫早、大村)に男女共同参画推進センターが設置され、それぞれの市において男女共同参画の推進を図る拠点となっていますが、その他の市町においては、長崎県男女共同参画推進センターが中心となって、各種啓発活動、人材育成、ネットワークづくりなどを行っています。本県には離島や半島が多いと言う地理的特性から、県センターが地域に出向くことは大変重要な意味を持っています。
1.男女共同参画推進員について
その離島や半島を中心に、男女共同参画社会づくりに活躍していただいているのが、「長崎県男女共同参画推進員」です。現在県内8地区に18名を配置しており、男女共同参画に関する普及・啓発や人材の育成を推進していただいています。また、任期経過後は、男女共同参画アドバイザーとして引き続き推進員とともに地域の男女共同参画への取り組みにアドバイスをいただいています。こうすることにより、県内の男女共同参画の啓発の裾野を広げています。
2.男女共同参画地域支援事業
男女共同参画推進員やアドバイザー ~みんなが輝く社会 思いやりの心 支えあう未来~が中心となって、各種グループや市町と協働して地域ネットワークを構築し、各種啓発講座や男女共同参画フェスタを開催しています。これは県民の皆さまに身近なところから男女共同参画を考えていただく機会づくりとなっています。
3.男女共同参画フォーラムinながさき
平成21年1月31日(土)に長崎市内において「みんなが輝く社会 思いやりの心 支えあう未来」をテーマに「男女共同参画フォーラムinながさき」を開催しました。
第1部の基調講演では、ベストセラーとなった「女性の品格」の著者で昭和女子大学の坂東眞理子学長に、「男女共同参画社会の女性の生き方」と題してご講演をいただきました。
また、午後の第2部では、「地域づくりと男女共同参画」、「ワーク・ライフ・バランス」「DV防止」の3つの分科会に分かれ、パネルディスカッションを行いました。
県内外から約1,200名の参加があり、活発な質疑がなされるなど、大変有意義なフォーラムとなりました。
フォーラム当日の運営にあたっては、男女共同参画推進員やアドバイザーの皆さんの協力が、大きな力となりました。
今後も、本県の地域の特性に応じた、そして地域に根ざした男女共同参画の取組みを進めていきます。
(県民生活部男女参画・県民協働課)
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坂東講師の基調講演 -
フォーラムで活躍中の推進員
長崎県の概要/長崎県は、九州の西北部に位置し、多くの離島、半島からなり、海岸線の延長は北海道につぎ全国第2位となっています。また、海と山に囲まれた地形や温暖な気候により、豊富な海の幸、山の幸に恵まれています。昔から海外との交流が盛んで、鎖国時代には世界に開かれた唯一の窓口として、独自の文化や伝統を築いてきました。これらの地域資源を有効に活かし、観光をはじめとする多様な交流を通じて、にぎわいのある郷土づくりを進めています。