「共同参画」2009年 3月号

「共同参画」2009年 3月号

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男女共同参画社会基本法制定10周年女子差別撤廃条約採択30周年
本年3月に、男女共同参画社会基本法制定10周年を迎えます。
また、12月には、女子差別撤廃条約採択30周年になります。男女共同参画の取組の新たなステージに向かう記念すべき年です。

巻頭言

リーマン・ショックの前、「福岡・大分の企業が、非正規労働者を正規労働者に採用することを進め、その結果、福岡・大分の出生率が日本一になった。」と聞いた。要は、所得が上昇し、収入ひいては生活が安定したためとのことである。

今回の「100年に一度の危機」は、男女共同参画社会の柱である「ダイバーシティ」、「ワーク・ライフ・バランス」の推進に、どのような影響を及ぼすであろうか。直感的には、良い影響はないような気がする。

しかし、ものは考えよう。夢にすぎるといわれそうだが、ピンチのときは選手交替-女性陣の重用。時間外の大減少は、他国にくらべ劣る生産性上昇のチャンスでもあるし、何よりも、男性の仕事と家事・育児両立の絶好の機会である。また、景気・雇用対策として、英会話教室ではないが駅前に(できれば駅ナカにも)一つずつ保育所を。

100年に一度のピンチとなれば、このぐらいの発想をしないと、男女共同参画社会の進展はしないのでは、と心底思っている。

しかしながら、現実は、何でこんなに難しいネーミングを、つけもつけたりと感心する「男女共同参画社会」、「ダイバーシティ」、「ワーク・ライフ・バランス」という三大難語の意味と必要性の浸透がまず第一かも!!

東京電力株式会社 取締役会長 勝俣 恒久
東京電力株式会社
取締役会長
勝俣 恒久

主な予定

3月2日~13日 第53回国連婦人の地位委員会(CSW)(ニューヨーク)
3月10日 農山漁村女性の日(主唱:農林水産省)