「共同参画」2008年 12月号

「共同参画」2008年 12月号

共同参画情報部 News

NEWS 1 <外務省> 女性NGO代表が連総会第3委員会に出席

 政府は、日本BPW*連合会会長で医師の黒崎伸子氏を政府代表団の一員(顧問)として第63回国連総会に派遣しました。女性NGO代表は、1957年の第12回国連総会以降毎年政府代表団に参加しています。これは女性の国際会議での活躍の場を広げるとともに、女性を巡る議論に女性自身が参加するという観点からも意義のあることであり、内外からも高い評価を受けています。近年は、各種施策の制定や実施において、NGOとのパートナーシップは欠かせないものとなっており、第三委員会においても、単に代表団への参加だけでなく、黒崎顧問を通じてNGOの意見を我が国の演説に反映できるような連携もとっています。

黒崎顧問は、社会・人道・人権・文化の問題を扱う第3委員会(10月6日~11月26日)に出席し、社会開発、児童の権利、女性の地位向上等に関し我が国を代表してステートメントを行いました。黒崎顧問のステートメントについては、外務省HPに掲載されています。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/e_un.html

*BPW:Business & Professional Women http://www.bpw-japan.com/

NEWS 2 <内閣官房> 社会保障国民会議「最終報告」及び同会議 第三分科会(持続可能な社会の構築(少子化・仕事と生活の調和))「追加報告」

「社会保障国民会議」は、11月4日、会議全体の「最終報告」を取りまとめ、各分科会の「追加報告」を公表しました。

第三分科会「追加報告」では、少子化対策は「未来への投資」として最優先で取り組むべき課題であるという認識を再度、強調するととともに、次世代育成支援のための新たな制度体系に向けた課題を整理しています。新たな制度体系構築に際しては、潜在的な保育サービス等の需要に対し、速やかにサービス提供されるシステムとすることが必要とするとともに、すべての子育て家庭に対する支援をより拡充することが必要としています。また、少子化対策は社会保障制度全体の持続可能性の根幹にかかわる政策であり、効果的な財源投入を行うことが必要とし、「子どもと家族を応援する日本重点戦略」試算(1.5兆円~2.4兆円)以外にも、サービス等の充実の必要性を併せて検討すべきとした上で、国民負担についての合意形成が必要としています。

「最終報告」、第三分科会「追加報告」の詳細は下記官邸HPをご覧ください。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/syakaihosyoukokuminkaigi/index.html

NEWS 3 <内閣府> 男女共同参画ヤングリーダー会議を開催

あいさつをする小渕大臣

10月30日~31日、地域における男女共同参画社会の形成に向けた取組を促進することを目的とした「男女共同参画ヤングリーダー会議」を開催し、全国各地から地域のリーダーとして更なる活躍が期待される63名が出席しました。

会議では、内閣府からの施策説明、萩原なつ子立教大学社会学部教授による「地域におけるワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」の講演のほか、各班の希望するテーマに基づいた討議を行い、各出席者の地域における活動内容や取組を進める上での問題点などについて話し合いました。

最後に、班別討議内容の発表と意見交換を行い、出席者からは、会議で作られたネットワークを地域に持ち帰り、今後の活動に活かしていきたいという意見が寄せられました。

また、小渕大臣も会議に出席してあいさつを行うとともに、会議終了後に、会議出席者の代表と会議の成果等について懇談を行いました。

(写真:あいさつをする小渕大臣)

NEWS 4 <内閣府> 男女の仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)推進事業を開催

「仕事と生活の調和の推進」を目的としたセミナー等が全国で始まりました。この事業は、男女共同参画推進連携会議や都道府県の地域版連携会議等と、内閣府が共催で実施しています。

10月22日、連合兵庫、兵庫県経営者協会、兵庫県、兵庫労働局、ひょうご男女共同参画推進連携会議等との共催により「ひょうご仕事と生活バランス推進フォーラム」が開催されました。フォーラムは井戸敏三兵庫県知事のあいさつで始まり、板東内閣府男女共同参画局長の講演、その後のパネルディスカッションでは、兵庫県内の取組事例も交えた議論が展開され、約300名の参加者は真剣に聞き入っていました。

10月25日、大学女性協会との共催により開催されたシンポジウム「ワーク・ライフ・バランスをめざして 育児介護等を含めたケア・ワークへの男女共同参画」では、大沢真理東京大学教授の研究データに基づいた基調講演、全国の大学女性協会委員会の代表による自身の研究や実生活に基づく身近なワーク・ライフ・バランスについて発表が行われました。パネルディスカッションの質疑応答では参加者から多くの質問が出され、時折拍手や笑いが起こり、会場は熱気に包まれました。

NEWS 5 <内閣府> 「全国男女共同参画 宣言都市サミットinやまがた」を開催

男女共同参画宣言都市首長によるシンポジウム 

10月24日、山形市において、全国の男女共同参画宣言都市の情報交換や連携強化を目的に「全国男女共同参画宣言都市サミット」が開催され、800名を超える参加者が来場しました。

最初に内閣府から、男女共同参画社会の形成の状況と取組について報告を行いました。続いて、東京大学社会科学研究所の佐藤博樹教授による「あなたとわたしのライフデザイン~多様なライフスタイルを実現するために~」と題した基調講演では、ワーク・ライフ・バランス社会を目指し、社員の「時間制約」を前提とした仕事管理・働き方の実現、ワーク・ライフ・バランス支援制度の導入と制度を利用できる職場づくり、そして多様な価値観、生き方、ライフスタイルを受容できる職場づくりの3つの取組が重要であると語られました。 後半は、男女共同参画宣言都市である秋田県大仙市、茨城県潮来市、千葉県我孫子市、山形市の4人の市長により、各市の男女共同参画施策等に関するシンポジウムが行われた後、共同宣言が読み上げられ、盛況のうちに幕を閉じました。

(写真:男女共同参画宣言都市首長によるシンポジウム)

NEWS 6 <内閣府> 男女共同参画フォーラム(京都府、横浜市)を開催

内閣府では、男女共同参画社会づくりに向けた気運を高めることを目的に、男女共同参画フォーラムを開催しています。

男女共同参画フォーラム in 京都

10月11日~12日、京都市において「男女共同参画フォーラム in 京都」が開催され、弁護士の住田裕子氏による「男(ひと)と女(ひと)いきいきワーク・ライフ・バランス」と題した基調講演や、パネルディスカッションが行われました。本フォーラムは「第20回KYOのあけぼのフェスティバル2008」と同時開催され、多数のワークショップや源氏物語千年記に関連する催しも併せて行われるなど、多くの人々でにぎわいました。

全国男女共同参画フォーラム in 横浜

10月19日、横浜市において「全国男女共同参画フォーラム in 横浜」が開催されました。本フォーラムでは、「仕事と生活のグッドバランスを目指して」をテーマに、生活コラムニストのももせいづみ氏とNPO法人ファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也氏による「スペシャル対談」が行われ、自身の体験を踏まえた話で盛り上がりました。その後、開かれた5つの分科会では、参加者も交えての活発な意見交換が行われ、同時開催の「フォーラムまつり2008」も含めて、様々な交流が行われました。

NEWS 7 <日本司法支援センター> 「被害者参加人のための国選弁護制度」が始まりました

12月1日から、「被害者参加制度」と同時に、「被害者参加人のための国選弁護制度」が始まりました。

これに伴い、法テラスでは、被害者参加弁護士の援助を希望する被害者参加人からの請求を受け付け、ご意見をお伺いした上で、国選被害者参加弁護士の候補を指名し、裁判所に通知するなどの役割を担います。

そのほか、国選被害者参加弁護士の選定請求の要件(資力等要件)に該当しない被害者参加人や、「刑事裁判へ参加するかどうかを悩んでいる」、「保護命令の申立てや損害賠償請求について相談したい」など、弁護士の援助を必要とする方にも、犯罪被害者支援の経験や理解のある弁護士の紹介を行っておりますので、法的支援を必要とする犯罪被害者の方々に対して、法テラス・犯罪被害者支援ダイヤル(TEL 0570-079714)をご案内・ご紹介ください。

なお、上記制度を利用する場合の手続などを案内したリーフレットを新たに作成しましたので、送付のご希望は、最寄りの法テラス地方事務所又は本部犯罪被害者支援課(TEL 0503383-5354)までご連絡ください。

法テラスHP http://www.houterasu.or.jp/higaishashien/

リーフレット http://www.houterasu.or.jp/content/201201_higai.pdf

NEWS 8 <国立女性教育会館>

女性のキャリア形成支援推進研修

女性のキャリア形成支援推進研修

10月8日~10日に開催した本研修に全国から76名の参加がありました。国の施策・動向説明、リレートーク、ワークショップ、事例研究、活動/事業計画の作成を通じて、職業だけでない地域活動も含めた女性の多様なキャリア形成

支援について専門的・実践的研修を行いました。

女性アーカイブセンター 企画展示記念サロントーク

女性アーカイブセンター 企画展示記念サロントーク

10月10日~12月23日の間、女性のための高等教育機関の創設者をとりあげた女性アー

カイブセンター企画展示を行っています。10月10日にオープンを記念して行ったサロントークでは、読売新聞社調査研究本部主任研究員北村節子氏を司会に、実践女子大学前学長飯塚幸子氏、津田塾大学学長補佐高橋裕子氏をお迎えし、実践女子大学創設者下田歌子、津田塾大学創d設者津田梅子についてお話いただきました。